生活の羅針盤

筆者が実際に体験した経験をもとに『生活に役立つ参考情報』を多ジャンルで紹介する雑記ブログ

【体験談】家族葬にかかった費用162万円。内訳から考える相場と安く抑えるポイント

【体験談】家族葬にかかった費用162万円。内訳から考える相場と安く抑えるポイント

近年増えている家族葬。

小さなお葬式のイメージから、葬儀費用が安いと想像されます。

多くの葬儀業者も、家族葬コース25万円~などと安い葬儀費用を宣伝しています。

しかし葬儀と聞くと、何かと費用が高い印象を抱くものです。

  • 本当に家族葬の費用は安いのか?
  • あとで高い費用を請求されないか?

このような疑問や不安を抱かれるかたは多いのではないでしょうか?

 

そこで、私が父の葬儀を家族葬で行ったときにかかった実際の費用を公開します

そして、その費用の内訳から、何に・どれだけの費用がかかるのか?を知っていただき、家族葬の相場感を掴んでいただければと思います。

また実際の体験から、葬儀の費用を安く抑えるポイントも紹介しますので、是非ご一読ください。

 

本記事でわかる情報

  • 家族葬で実際にかかった費用
  • 葬儀の費用の具体的な内訳
  • 葬儀費用を安く抑えるポイント

 

 

家族葬とは?

家族葬とは、遺族が決めた関係者だけで葬儀を行い、それ以外の方の参列をお断りする葬儀です。

家族葬という名前から、遺族のみで葬儀を行う印象を抱くかもしれません。

しかし、遺族以外のかたをお呼びしても、参列者を限定していれば家族葬となります。

一般葬と大きく異なるのは、家族葬にお呼びしないかたの参列をお断りするという点です。

そのため、家族葬にお呼びしないかたには、葬儀の日時は連絡せず、葬儀は家族葬で執り行う旨をお伝えするのが一般的です。

 

家族葬は、このような限られた人のみで葬儀を行うため、結果的に葬儀の規模は小さくなります。 

この小規模というイメージから、家族葬の葬儀費用が安いという印象を持たれるのでしょう。

では、私が行った家族葬の実際の費用を紹介します。

 

家族葬の費用と内訳

私が行った家族葬の総費用は約162万円でした。

高いと思われるかたも多いと思います。

そこで、単純な総費用だけでなく、その内訳から何に費用がかかっているのかを深掘りします。

 

なお、家族葬といっても葬儀の規模によって費用は変わるので、私が行った家族葬の実施状況を簡単に整理しておきます。

 

私が行った家族葬の状況

  • 斎場は市が運営する公営斎場
  • 葬儀業者は公営斎場と提携している業者
  • 一日葬(通夜は行わない)
  • 参列者は19名(ごく近親者のみ)

 

なお、葬儀業者は公営斎場と提携しており、その規約に『上限23万5千円以内で最低限の葬儀が行える』とあります。

そのため、変に怪しい葬儀業者ではないことだけ、あらかじめお伝えしておきます。

 

費用には固定費と変動費の2種類がある

まず費用の詳細な内訳の前に、家族葬の費用には大きくわけて『固定費』と『変動費』の2種類があることを押さえてください。

固定費と変動費の違いは次のとおりです。

 

固定費

  • 葬儀を行ううえで必ず発生する基本費用
  • 葬儀の運営費や仏具などの備品類などの基本一式

 

変動費

  • 遺族の意向によって変動する費用
  • オプションや返礼品・食事代など
  • 備品の装飾を豪華にしたり、高価な品を選んだりするもの

 

この違いからわかるように、葬儀の費用を大きく変える要因は変動費です。

そこで家族葬の費用の内訳を

  • 固定費か変動費か?
  • 何に使った費用なのか?
  • その費用の全体に占める割合

の3点で分類して整理します。

 

葬儀費用の内訳

固定費と変動費にわけて整理します。

なお補足説明が必要な用語は一覧のあとに説明を入れます。

 

固定費

項目 費用 割合
斎場利用費 22000円 1.4%
葬儀業者運営費と備品一式 232200円 14.3%
生花 54000円 3.3%
御膳料・お車代 20000円 1.2%

 

細かい説明は後でしますが、固定費の全体に占める割合が合計20%と低いことを押さえておきましょう。

その分だけ後に説明する変動費のほうが、はるかに葬儀にかかる費用が高いということです。

 

斎場利用費

一日葬であったため、斎場利用費は30名部屋の1日分の利用料に火葬場利用料を加えたものです。

火葬場利用料は市内居住者という理由から0円のため、実質的に斎場利用費だけです。

一日葬の費用のため、通夜・告別式の二日形式で葬儀を行う場合は、この2倍の費用が発生します。

また斎場の規模ですが、一般的な近親者のみであれば30名規模の小斎場で十分なので、1日あたりの斎場利用費は1日20000円程度が相場と思ってよいでしょう。

なお、参考に市外のかたの火葬場利用料は次のとおりです。

※市外居住者のかたは、18歳以上で48000円、18歳未満で32000円

※埼玉県川越市の公営斎場の場合

 

葬儀業者運営費と備品一式

葬儀業者運営費に含まれるサービスは次のとおりです。

  • 会場の設営・司会進行といった人件費
  • 葬儀を最低限行うのに必要な棺・仏具・装飾品・遺影・礼状一式
  • 霊柩車・納棺費

基本的に葬儀の設営・運営はこの運営費で最低限行うことができます

 

生花 

生花は祭壇に飾るお花です。

『喪主』と書かれたお花が祭壇の一番上に飾られているのを見た覚えがあるのではないでしょうか?

祭壇の種類によって用意する数量が2基(1対)か1基かは変わりますが、1基あたり20000円~30000円かかります。

喪主は必ず用意し、さらに一番大きいサイズを選ぶため金額が高くなります

私の場合は左右対称の祭壇であったため、左右に1基ずつの計2基準備することになりました。

なお、親族一同などで親戚や友人関係のかたが生花を用意する場合は、出す本人が費用を負担するため遺族が支払う必要はありません。

※一時的に遺族が葬儀業者に支払いますが、葬儀前後で生花を出したかたから集金します

ちなみに、私が行った葬儀の生花の金額表を参考にご紹介。

 

生花の費用
 

御膳料・お車代

ご住職が火葬中のお食事(精進落とし)に出席されない場合は御膳料を。

ご住職が自分の車で斎場まで移動する場合はお車代をお布施に加えてお渡しします。

今の時代では、ご住職は自分の車で移動し、精進落としに出席されないことが多いので、固定費として計上しました。

御膳料の相場は、精進落としで用意するお料理の金額相当(5000円程度)。

お車代の相場は、市内ならば5000円程度です。

私の場合は少し見栄を張って、両方とも10000円にしたため、費用が若干高くなっています。

 

さて、ここまでで固定費の紹介が終わりました。

次が葬儀でもっとも費用のかかる変動費の説明になります。

 

変動費

項目 費用 割合
寝台車利用料 21300円 1.3%
霊安室利用料(5日分) 5000円(1日1000円) 0.3%
ドライアイス交換料(7日分) 60480円(1日8640円) 3.7%
オプション料 140400円 8.7%
会葬・返礼品 356616円 22%
お布施 600000円 37.1%
精進落としの料理代 105380円 6.5%

 

固定費の総額が全費用の20%ということを考えると、これらの費用がいかに高いかわかると思います。

特に割合を太字で示した部分が、特に費用がかかる項目です。

この特に費用がかかる項目が費用を安く抑えるポイントにつながるので、それは後の章で実態と安く抑えるポイントを解説していきます。

 

では、ここで紹介した費用の内容について先に簡単に説明します。

 

寝台車利用料(マイクロバス利用料)

寝台車は、故人が自宅以外で亡くなったときに遺体を自宅まで運ぶために利用する車です。

私の父は病院で亡くなったため、寝台車の手配が必要でした。

ご自宅で亡くなられた場合は、この費用が不要になると思っておきましょう。

また、斎場と火葬場が離れている場合はマイクロバスで移動することがあります。

私の場合は不要でしたが、マイクロバスが必要な場合は、寝台車と同程度の費用が発生すると考えましょう。

いずれにせよ、車にかかる費用は1回あたり20000円程度なので費用に与える影響は小さいです。

 

霊安室利用料・ドライアイス交換料

故人が亡くなってから葬儀までは、遺体が傷まないようにドライアイスの交換が毎日行われます。

通常であれば、亡くなってから数日で葬儀が行われますが、私の父の場合は斎場とご住職の都合が合わず、亡くなってから12日後の葬儀となりました。

そのため、基本料金のドライアイス1日分では足らず追加費用が発生しました。

そしてさらに遺体が傷まないように、葬儀の5日前に斎場の霊安室という冷凍庫で棺を保管しました。

その分だけ費用が高くなっています。

 

全てのかたに共通する費用ではありませんが、毎日の人件費がかかるドライアイスの交換費用は1日約8000円と高いです。

斎場やご住職の都合で葬儀まで長い日数を要する場合は、ドライアイス費用が高く発生すると思ってください。

 

高額費用の相場価格と安く抑えるポイント

ではここから、

  • オプション料
  • 会葬・返礼品
  • お布施
  • 精進落としの料理

といった特に費用のかかる内容について、具体的な単価と相場を合わせて解説していきます。

 

オプション料

オプション料は次のようなものにかかる費用です。

これらは私が実際に家族葬で利用した葬儀オプションです。

  • 棺・骨壺・遺影などの装飾を豪華にする追加費用
  • 納棺時の故人に化粧をするラストメイク費用
  • 会葬礼状の校正費用

 

具体的な追加費用

項目 費用
棺を白布棺へ変更 54000円
遺影の額縁変更 12960円
ラストメイク 54000円
防臭剤 10800円
会葬礼状の校正 8640円

 

追加費用といっても1つ1つの金額が大きいことがわかるでしょうか?

葬儀における追加サービスは高い、と考えてください。

 

これだけ見ると、まるで私がかなり凝った葬儀を行ったように思えます。

しかし、どれも通常品から1ランクだけしか上げていません。

当然、さらに上のグレードも用意されています。

ではランクに応じてどのような変更なのかを、具体的に写真でご紹介します。

 

棺の種類

 

標準品はむき出しの桐棺です。

これはさすがに見た目が寂しいということで、私は1ランク上の白布棺に変更しました。

葬儀でよく見られるのは、この棺ではないでしょうか?

ただし1ランク上げるだけで+54000円です。

 

骨壺

骨壺の種類

棺以上にグレードによって派手さが大きく変わります。

私は白無地の標準品にしました。

 

遺影の額縁

額縁の種類

 

グレードの違いは色と花の多さです。

私は色を紺色に、そして花が片側にあるバージョンに変更しました。

これだけで+12960円です。

 

ラストメイク・防臭剤の追加費用

これは納棺前に遺体にお化粧を施したり、防臭剤を加えるのにかかる追加費用です。

葬儀の直前、火葬前の最期のお別れでは、近親者は故人の顔を拝みます。

このとき、臭いがなく、良い顔色の状態で故人の顔を見せる目的があります。

葬儀に参列したかたも、穏やかな故人の顔を見ることで穏やかな気持ちになれます。

そのため、このラストメイクや防臭剤は最期のお別れを良い形で行うために重要な役割を担っています。

 

会葬礼状の校正

会葬礼状は参列したかた全員にお返しする会葬品に含まれる挨拶文です。

基本的には定型文で、故人との今までのお付き合いにお礼を述べる文章になっています。

しかし私の場合は、葬儀業者の担当者から電話で故人の生前中の思い出や、故人の人柄についてインタビューを受け、それにもとづいて故人の人柄や遺族から見た故人への気持ちを述べた挨拶文に書き換えてもらいました。

この会葬礼状の校正費用は、オリジナル文章を作るために発生する費用です。

 

オプション料を安く抑えるポイント

今までの内容で、葬儀の備品を標準品からグレードアップすることで、どれだけ費用が発生するのかわかったと思います。

亡くなった故人のことを想うと、なるべく見た目がよいものにしたくなるのが心情です。

しかし、葬儀に過度は費用がかかると残された遺族への負担も大きくなります。

改めて『その変更が本当に必要なものか?』を遺族のかたとしっかり相談して決め、勢いで決めないことが重要です

 

私の体験から振り返ると、棺の白布棺への変更は良かったものの、遺影の額縁は標準品で良かったのかなと思っています。

またラストメイクも、穏やかな顔のままだったので不要だったかなと思っています。

一方で、オリジナルの挨拶文にする会葬礼状の校正は、参列していただいた方から大変好評で感動したとの言葉をいただき、やってよかったオプションだと今でも思います。

 

会葬品・返礼品

会葬品は参列者全員にお渡しするお礼の品

返礼品はお香典をいただいた方にお渡しするお礼の品です

複数人のご家族で参列された場合は、連名でお香典をいただくことが多いです。

この場合は、会葬品は全員に、返礼品はそのご家族につき1つお渡しすることになります。

 

会葬品・返礼品の費用と相場

まずは、私が実際に用意した品とその単価をご紹介。

項目 品物 単価
会葬品 日本茶 864円
返礼品1 調味料セット 4860円
返礼品2 カタログギフト 6264円

 

会葬品は1000円以内。

返礼品は合計で10000円程度としました。

 

一方で、世間一般の相場はというと、

  • 会葬品の相場は、500円~1000円
  • 返礼品の相場は、お香典の1/3~1/2程度

となっています。

 

家族葬の参列者は近親者が中心となるため、お香典の金額も高くなります

その結果、返礼品にかかる費用も高くなります

参考までですが、私がお呼びした参列者(亡くなった父の兄弟・従妹)のお香典は3万~10万円でした。

 

そのため、一般葬に比べて小規模な家族葬でも、

  • 参列者が少ない分、お香典で入るお金が少なくなる
  • お香典の金額が高くなるため、返礼品にかかる費用も高くなる

という理由で、最終的な出費が高くなることがあることは注意しましょう。

 

なお、私が行った葬儀では、高いお香典を想定してあまりに高価な返礼品を準備すると、逆に気を遣わせてしまうかたが出てしまうため、返礼品と精進落としの料理代合わせて15000円程度にし、お香典の想定最低金額3万円の1/2になるように設定しました。

 

参考までに、人間関係・年代別のお香典の相場を次の記事で紹介しています。

いただくお香典の相場を確認したいかたは、是非参考にしてみてください。

 

お香典の相場を全国の統計データからまとめた記事

www.tm-life-agent.com

 

会葬・返礼品を安く抑えるポイント

あまりにも安い金額に抑えてしまうと失礼にあたります。

そのため、私が実践したように、想定されるお香典の最低金額の1/3程度は考えたほうがよいでしょう。

 

ただし家族葬ならではのアドバイスが1点あります

それは、

  • 弔問用の安めの返礼品を1点
  • 葬儀用の返礼品で高めのものを追加で1点

と状況に合わせた金額の返礼品を複数用意しておくことです。

 

私が行った葬儀では返礼品を2つ用意しました。

その理由は、家族葬に呼ばれなかったかたが自宅に弔問にお越しになり、お香典を置いていくためです。

家族葬の場合、葬儀に呼ばれなかったかたは弔問以外の挨拶の術がないため、想像以上に弔問に来られるので要注意です。

この場合、お香典返しをお渡しする必要がありますが、あまりに高価な返礼品だけしか準備していないと、いただいたお香典以上のお返しをすることになります。

失礼な言葉になるかもしれませんが、家族葬にお呼びしなかったかたのお香典は、参列されるかたよりも低く5千円~1万円程度になります。

そのため状況に分けて準備しておくのが無難です。

 

なお、余計にお返しの品を準備すると余った場合に損するのでは?と思うかたがいらっしゃるかもしれません。

ご安心ください。

葬儀の費用は、葬儀後に実際に使った分だけの支払いになります。

そのため、余った会葬品・返礼品は返却可能で、その分の費用は不要となります。

この点も理解したうえで、会葬・返礼品を準備するとよいと思います。

 

お布施

葬儀で一番費用がかかるお布施です。

お布施を決める要素は『お寺さん』と『戒名の位』です。

故人の亡くなった後の名前(仏としての名前)である戒名には位があり、その位に応じて大きくお布施の金額が変わります。

 

お布施の費用と相場

私が支払ったお布施は60万円です。

葬儀の費用としては1番高い費用です。

 

お布施は戒名の位によって金額が大きく変わります。

宗派によって戒名によるお布施の金額は当然変わりますが、参考までに私の菩提寺を例に挙げます。

 

戒名の位とお布施の金額

  1. 〇〇院〇〇居士(大姉)100万円程度
  2. 〇〇斎〇〇居士(大姉)60万円
  3. 〇〇居士(大姉)40万円
  4. 〇〇信士(信女)20万円

※居士(こじ)・大姉(だいし)・信士(しんじ)・信女(しんにょ)

 

世間一般では位が1つ変わるごとに20万円程度、お布施の金額が変わると言われています。

なお、戒名は家系で代々引き継ぐ習慣が強いです。

もし、あなたの家系で使われている戒名が不明な場合は、仏壇にある位牌を確認してみてください。

戒名の末尾で戒名の位を確認できます。

 

お布施を安く抑えるポイント

お布施は戒名とお寺さんのルールによって決まっているため、値切り交渉は難しいです。

先ほど触れたように、戒名の位は代々引き継ぐものなので、変えるのに勇気が必要かもしれません。

しかし、私の母方の祖父の場合は、戒名の位を居士から信士に下げました。

これは、母方の祖父が、残った家族に負担をかけたくないという本人の生前の希望によるものでした。

そのため、故人や遺族の希望があれば、戒名の位を下げることは決していけないことではなく、無理なことではありません

  • 機会を見て事前に家族内で相談
  • 亡くなった後の配偶者と相談

といった形で、戒名の位を変更したい場合は、家族内で喧嘩にならないように注意して相談してみてはいかがでしょうか?

 

なお、お寺さんによっては『お気持ちで』と、お布施の金額をはっきり言わない場合があります。

私の菩提寺では相場がはっきりと決まっているので、お布施の金額の相談に伺ったときに、60万円とビシッと言われました。

しかし『お気持ちで』と言われたときは、いくらにするか悩んでしまうと思います。

その場合には、

  • 決して見栄を張るような高い金額を考えない
  • 戒名に応じた世間一般のお布施の金額を参考にする

という姿勢を大事にしてください。

 

精進落としの料理代

精進落としは、火葬に立ち会う近親者とお食事をする場です。

当然レストランとは異なるので、あらかじめ決めたお料理を人数分用意してもらう形になります。

なお飲み物はその場で注文し、フタを開けた分だけの後清算となります。

 

精進落としの料理の費用と相場

まずは、私が実際に用意したお料理の費用をご紹介。

なお飲み物は総額です。

品物 単価
精進落としの料理 4500円
飲み物 8880円(総額)

 

精進落としの料理は、料亭のコース料理のようなもので、量は多めです。

その分、費用は当然高くなります。

料理は使う斎場と提携している料理屋に依頼することになりますが、3500円~5000円程度が相場です。 

※お子様の場合は、お子様ランチ2000円程度

 

精進落としの費用を安く抑えるポイント

ポイントは2つあります。

 

ポイント1

安すぎる料理を選択してしまうと料理が少ないため、あまりお勧めしません。

しかし、見栄を張って高い料理を選ぶこともお勧めしません

その理由は、

  • 火葬にかかる時間は90分未満
  • 食事の前に喪主の挨拶がある
  • 食事中では、遺族が参列者のかたにお酌してまわり、お礼や雑談など話す機会が多い

ということから、実質的にそこまでゆっくりした食事の時間がないからです。

 

私が頼んだ4500円のコースでは、私が喪主ということもあり、十分に食事を取る時間もなく、結局1/3程度しか食べることができませんでした。

時間の都合もあるので、高くて、品数が多い食事は避けたほうが良いです。

振り返ると、私が行った葬儀では4000円のコースで十分だったと思います。

 

ポイント2

葬儀の連絡の際に、どのご家庭から何人来られるかを確認しましょう

その理由は、

  • 突然の追加発注はできないため、足りなくなると困る
  • 想像より参列者が少ないと、キャンセルできず損が発生する

ためです。

このように、失礼なく、損もしないため、参列者の人数を極力確認することが極めて重要となります。

なお、私の場合は1名分の損が発生しました。

これはしっかり参列者を確認せず、予想のうえで万が一を想定した結果です。

 

より具体的にお葬式の費用を知るためには?

以上までで、実際に私が執り行ったお葬式を例に、お葬式に掛かる様々な費用を紹介しました。

細かいオプション料金など、普段の生活からでは知りえない金額の相場や、個々の費用が意外に高いことがわかったと思います。

自分が望むお葬式にカスタマイズすればするほど、お葬式に掛かる費用は大きく変動します。

そのため、本記事の情報を参考にしながらも、より具体的なお葬式の費用を知るためには、葬儀業者の葬儀プランの費用を実際に一度参考にしてみることがとても有効です。

 

次に紹介する『心に残る家族葬』は、

  • ニーズに合わせた7つの葬儀プランを用意
  • 全国3500以上の斎場と提携
  • 24時間365日全国対応
  • 葬儀後のアフターフォローサービスも対応
    ※法事・法要から相続・お墓・仏壇まで

といった特徴を持ち、税込み143000円の必要最低限プランには業界初の全額返金保証制度が付いています

7つもの葬儀プランがあれば、自分が望むお葬式にどのくらいの費用が掛かるのか?をより具体的に知ることができるでしょう。

葬儀費用が気になる方は一度、無料資料請求をしてみてください。

 

家族葬の費用の相場の見積もりと実質的支出

以上の内容を踏まえて、私の実際の葬儀単価・実績と反省から家族葬の相場を見積もってみます。

私の場合は市内居住者で火葬場利用料が0円等の優遇措置があったため、費用が少し高くなる場合を想定しておきます。

一方で、高くしてしまったと思う返礼品や食事などは少し控えめな金額で設定します。

なお、お布施は変動の幅が広いため、暫定的に50万円とします。

 

また合わせて、実際に私がいただいたお香典(葬儀分のみ)を収入とし、実質的な支出も計算してみます。

 

家族葬の相場の見積もり条件

  • 参列者は20名(遺族を除く参列者は18名)
  • 遺族を除く参列者のご家庭が9(お香典・返礼品分)
  • 斎場は30名収容の小規模会場
  • 火葬場は市外を利用
  • 通夜・告別式の2日間形式
  • オプションは白布棺・ラストメイク・防臭剤のみ
  • 遺影の額縁・会葬礼状の校正はなし
  • 寝台車・マイクロバスあり
  • 追加のドライアイス費用なし
  • 会葬品800円
  • 返礼品10000円
  • 通夜振る舞いは1人3000円
  • 精進落としの料理4000円(故人用に数+1)
  • 精進落としの飲み物10000円
  • お布施50万円
  • お車代5000円
  • 御膳料5000円

 

※補足

私が行ったのは一日葬だったため、お通夜後のお食事(通夜振る舞い)は行っておりません。

この費用はざっくりと、精進落としの75%の金額にします。

マイクロバスも利用してませんが、ざっくり寝台車と同じ利用料にします。

この点は大きな料金の変動要素となりませんが、推測の範囲となる点はご了承ください。

 

支払い先 項目 単価 費用
葬儀業者 斎場利用費 22000 2 44000
火葬場使用料 48000 1 48000
葬儀業者基本料金と備品一式 232200 1 232200
寝台車利用料 21600 1 21600
マイクロバス利用料(推定) 21800 1 21800
喪主の生花 27000 2 54000
白布棺への変更 54000 1 54000
ラストメイク 54000 1 54000
防臭剤 10800 1 10800
会葬品 800 18 14400
返礼品 10000 9 90000
お寺 お布施 500000 1 500000
御膳料 5000 1 5000
お車代 5000 2 10000
料理屋 通夜振る舞いの料理(推定) 3000 20 60000
精進落としの料理 4000 21 84000
精進落としの飲み物(総額) 10000 1 10000
総費用 1313600
お香典総額 530000
実質支出 783600

 

家族葬の総費用が約130万円で、実質支出が約80万円になりました。

最も高いお布施の費用を抜いても約80万円の費用です。

この試算には推定の部分が含まれるので変動することはありますが、それなりの金額を考えた方が良さそうです。

 

また、オプション費用や返礼品・食事は意外に費用がかさみます

この点を一括のプランで安く紹介している葬儀業者も多いですが、単純な費用だけではなく、相場と照らし合わせてプランの中身を精査し、後悔のない葬儀にしましょう

金額だけにとらわれてしまうと、装飾・お返しの品・お食事が質素になりすぎてしまう恐れがあるためです。

 

まとめ

  • 葬儀の費用はオプション・お布施・返礼品・食事が高くなる
  • 家族葬でも約130万円の費用・実質出費80万円は考えておく
  • 割安なセットプランでは、費用の割合が高い項目の内容をよく確認する

 

いかがでしたでしょうか?

今回の試算は、一部推定はあるものの、大部分が私の実体験にもとづく金額です。

初めての場合、何が必要で、何が贅沢になるのか?わからないと思います。

葬儀のプランを検討する際の1つの参考に役立てば幸いです。

後悔のない家族葬となることを願っています。

 

なお、葬儀関係で次の記事も紹介しています。

喪主視点で解説していますので、こちらも是非参考にしてみてください。

 

家族葬を選んだ理由と人間関係の変化

www.tm-life-agent.com

 

家族葬への参列の断り方のポイントとトラブル回避

www.tm-life-agent.com

 

喪主の挨拶の考え方と文例

www.tm-life-agent.com

 

葬儀直後に準備を始める四十九日の準備

www.tm-life-agent.com

 

葬儀に小さいこどもを連れていくときのアドバイス 

www.tm-life-agent.com