お葬式に3歳以下のこどもを連れていくときの服装やアドバイス、そもそも連れていくのか?の判断を、私の実体験からご紹介します。
お葬式は厳格な雰囲気の中で行われます。
3歳以下のこどもは、幼稚園の制服もなく、まだ落ち着きのない時期です。
そのため、次のような悩みを抱えてはいませんか?
- お葬式に着せる、こどもの服装は?
- 騒いだりして、周りに迷惑をかけないか?
- こどもを連れて行ったらよいのか?
私が父の葬儀で喪主を務めたときは、姉の息子(父の孫)が2歳で参列しました。
その経験も踏まえて、次の内容を具体的に解説していきます。
本記事での紹介内容
1:葬儀にふさわしい、こどもの服装は?
『最低限押さえておきたい』ポイントを紹介
2:こどもを連れていくときのアドバイス
万が一に備えての対処法を紹介
3:そもそも連れていくのか?の判断
どんな基準で連れていくべきか?の考え方を紹介
3歳以下のこどもの葬儀での服装
幼稚園や中学・高校のように制服があれば、それを着ていくのが無難です。
しかし3歳以下では、
- そもそも制服がない
- 成長が早いので、新調はもったいない
- 慣れない服だと落ち着かないことが多い
と、いろいろと悩んでしまいます。
そこで、最低限押さえておきたい服装マナーを整理します。
葬儀での3歳以下のこどもの服装
服
- 落ち着いた色を選ぶ(黒・グレー・紺・白など)
- 原色系の明るい色は避ける
- 大きなキャラクターデザインは避ける
- 黒、白で無理にこだわる必要はない
- 襟付きかは気にしない
靴
- 普段のスニーカーで十分
- 足元を気にする人はそもそもいない
このくらいの気軽さで考えていいと思います!
さすがに、お遊戯会やお誕生日会のような派手な服は、葬儀に向きません。
わざわざ言われなくても、それを選ぶ人はいないとは思います。
また、靴も普段履いているもので十分です。
よっぽど目立った靴でなければ、足元は目立ちませんし、記憶に残りません。
ご自身の経験から振り返っても、過去の葬儀で、周りの人がどんな履物だったか?を覚えていますでしょうか?
覚えていませんよね。
それを踏まえると、靴はそれほど目立たないと言って良いでしょう。
参考に、私の姉が父の葬儀でこどもに着せた服装をご紹介。


いかがでしょうか?
ほぼ普段着ですが、派手ではない、落ち着いた雰囲気の服装です。
このくらいで十分だと私は思います。
しかし、葬儀におけるこどもの服装を『ビシッ』と決めたいと思うかたもいらっしゃると思います。
その場合、
- 短期間で何回も着るものではない
- こどもの成長でサイズもすぐ変わってしまう
という理由から、レンタルサービスを利用するとよいです。
これならば、金銭的な負担は少なく、服装マナーの不安もなく、葬儀に参列できます。
しかし、葬儀に合ったこどもの服装を用意しても、暴れてしまっては元も子もありません。
そこで、厳格な雰囲気の葬儀でこどもを落ち着かせるためのアドバイスをご紹介。
葬儀中のこどもの対処とアドバイス
Q&A方式でお答えしていきます。
私の姉が実践していた方法をご紹介。
なお、基本的な考えは次の通り。
- こどもが落ち着かない、騒ぐ可能性は当たり前
- それを親が黙って見過ごさないフォローが大事
電車で騒いでいるこどもを放置するような親にならなければ良い
ということですね。
1.こどもを落ち着かせる方法は?
好きな本や、動画を見せてあげる
何もせずに、3歳以下の小さいこどもが、葬儀中にずっと大人しくするのは難しいです。
そのたびに注意しても、逆に反抗したくなります。
まだ小さいこどもは、葬儀の意味を理解できません。
そこで、
普段見慣れた好きなものを見せてあげて、それに集中させることが一番の落ち着かせ方
だと思います。
私の甥は、母親のスマホで大好きな新幹線の動画をず~っと眺めていました。
これは失礼になるのでは?といった不安もあります。
ただ、周りはそこまで気にしません。
2:こどもが落ち着かなくなったときの対処
- こどもを連れて、遠慮なく退席する
- すぐに退席できるように、席の端に座る
- 両親2人で参列すると安心
無理にその場で大人しくさせようとすると、焦ってしまいます。
この場合は、思い切って会場の外に出ていきましょう。
このとき、両親が二人とも外に出る必要はありません。
片方がこどもを連れて外に出て、もう一方が席で座っていれば十分です。
そのため、両親二人で参列するのが安全ですね。
また、
すぐに席を立つ、戻るためにも、出入りしやすい席の端に座りましょう。
地味ですが重要なポイントです。
途中で離席することは、決して失礼ではありません。
外で落ち着くまで様子を見て、落ち着きを取り戻したら、また席に戻りましょう。
また、無理そうであれば、一度、式が落ち着くまでは外で待機すると割り切って良いと思います。
3:お焼香のときはどうする?
- 片方がこどもを見ている間に済ませて、交互に行う
- そのため両親二人での参列が安全
こどもは目を離すと、結構走り出します。
私の甥っ子は、火葬後の納骨が終わったときに、会場の外めがけて走り回りました。
私も含めて、親族全員、暖かい目で見てましたが、お焼香の場面では少し場が悪いです。
そのため、片方ずつお焼香をあげて、もう一方が面倒を見ておく、という形がベストです。
小さなこどもを連れた参列で気にすることは、このくらいだと思います。
ただし、あらためて考えると、
そもそもこどもを連れていく必要があるのか?
という点も考えてみる必要があります。
無理な心労を重ねるよりは、潔くこどもを連れていかない選択も重要です。
葬儀にこどもを連れていくかの判断
連れていく
- 孫、ひ孫といった直接の血縁関係がある
連れていかない
- 上記の血縁関係でなければ、無理に連れていく必要はない
- ご家庭を代表する方が1名で参列すれば失礼にならない
基本的に血縁関係が近くなければ、無理にこどもを連れていく必要はありません。
孫やひ孫の場合は、近い血縁関係で、故人にとっても、特にかわいい存在です。
故人からすれば、お葬式で顔を見れることは喜ぶのではないでしょうか?
一方、血縁関係が遠い場合は、無理する必要はありません。
長年にわたってお年玉などでお付き合いがあれば甥や姪も参列することはあります。
しかし、3歳以下では、そこまでお付き合いも長くありません。
この場合は、ご家庭の代表者が参列すれば十分です。
私の父の葬儀でも、従兄弟関係のご家庭では、代表者の方が1名ずつ来られる形でした。
全員揃って、という発想は不要です。
まとめ
服装
- 地味な色、柄を選ぶ
- 無理に黒と白にこだわる必要はない
靴
- スニーカーで問題ない
- 革靴にこだわる必要はない
葬儀中のこどもの対応
- 両親二人での参列が安心
- こどもが落ち着く好きなものを見させておく
- 騒ぐ様子が見られたら、遠慮なく外に出る
- 離席しやすいように、席の端に座る
こどもを葬儀に連れていくかの判断
- 近い血縁でなければ、無理に連れていく必要はない
- ご家庭を代表する方だけが参列すればよい
世の中には口うるさい方がいらっしゃるのも事実です。
ただし、小さなこどもに対して寛容な心を持つのが大人だと思います。
重要なことは、こどもに対する親の対処です。
そこだけ注意すれば、がみがみ言う人はいません。
少し気楽に考えてみましょう。
なお、お葬式に参列される場合は、お香典の金額でも悩むものです。
全国の統計データにもとづいて、次の記事でお香典の相場を紹介しています。
お葬式のお香典の相場 - 人間関係・年齢別 -