グーグルアドセンスの審査に50回以上不合格した当ブログ。
最後の不合格から1年経った今、ようやく合格しました。
度重なる不合格の連続のなか、約4ヵ月の時間を費やしてブログの不合格対策をしてきました。
しかし、最終的にグーグルアドセンスに合格できたのは、最後に不合格をもらった後に『1年放置し続けたブログ』でした。
この放置していた1年の間に何か変わったのか?
当然何も変わっていません。
そこで、
- 1年間何も手を加えなかったブログがグーグルアドセンスに合格した事実
- 50回以上の不合格の間に改善しようとしたこと
を合わせて考えると、グーグルアドセンス合格のために不要だった努力が見えてきました。
本記事の対象者
- グーグルアドセンスに合格できていない人
- 合格するための改善策がわからない人
- 不合格理由が次の人
・価値の低い複製コンテンツ
・コンテンツが存在しない
・その他(グーグルアドセンスポリシーへの違反)
本記事は、グーグルアドセンスに合格したいが、改善すべき目標が見えない方への反面教師的な内容を紹介します。
私の失敗事例を参考に、なるべく無駄な作業や施策を避けてください。
なお、本記事と関連する内容として、次の記事を紹介しています。
『はてなブログでグーグルアドセンスに合格するための3つのこと』
これは、アドセンス不合格から1年放置したブログが、一発合格した際にやった10分でできる方法を紹介した記事です。
こちらの記事も是非参考にしてください。
グーグルアドセンスに合格したときのブログ状況
まず、グーグルアドセンスに合格したときのブログ状況を整理します。
なお、この状況は不合格したときの状況でもあります。
つまり『合格もするし、不合格もする状況』と言えるでしょう。
ブログ本体の状況
- はてなブログPro(有料版)
- 独自ドメイン取得
※お名前ドットコムで取得 - ブログデザインテーマ:Minimalism
- 記事URL:カスタムURL
※英数字のみ - デザインCSS利用
・見出し、目次デザインをカスタム
・投稿日、更新日時をカスタム
・SNSとの連携ボタンをカスタム
・記事文章を修飾するクラスを作成 - カテゴリ数:10
※1記事しかないカテゴリあり - 記事数:51
※自己紹介・プライバシーポリシーなどのサイドバー記事も含める - 各記事の文字数:平均4300
- 1日のPV:100~200
- ブログ開設期間:約2年
- 記事内容:生活・健康・教育などの実体験
- もしもアフィリエイト・忍者Admaxの広告あり
その他設定
- グーグルアナリティクス登録
- グーグルサーチコンソール登録
- プライバシーポリシー設置
- お問い合わせフォーム設置
- 免責事項、肖像権についてを設置
グーグルアドセンスの不合格理由と無駄だった対策
グーグルアドセンスに不合格になったときの主な理由が次の3つです。
- 価値の低い複製コンテンツ
- コンテンツが存在しない
- その他(グーグルアドセンスポリシーへの違反)
最後のグーグルアドセンスポリシーは明確に指摘されたわけではありませんが、不合格になった可能性として私が考えたものです。
ではここから、グーグルアドセンスに不合格だった主な3つの理由に対して、無駄だと思った対策を紹介していきます。
価値の低い複製コンテンツ
私のブログは全て実体験に基づいているので、他のどのサイトも模倣していません。
しかし、ユーザーにとって価値の低い記事と指摘されたからには、より有益な記事に仕立て上げる方法を考えてしまいます。
そう思って実行した『無駄な対策』が次の内容です。
検索順位の低い記事を無くす
具体的行動
- 検索順位の低い記事を削除
- 検索順位の低い記事を下書き化
- サーチコンソールでインデックスからの削除申請
ネットで『グーグルアドセンス・合格』と調べると、記事の書き直し(リライト)と並んで、そこそこ紹介されている手法です。
- 価値が低い
- 検索結果に表示させる記事ではない
- だから検索順位が低い
という考え方で、審査に不利になる検索順位の低い記事を消去する方法です。
この手法の対象となった記事は、
- 競合記事が強すぎる
※専門業者などの専門性の強いブログが存在する - 日記のような雑記記事
で、記事のリライトを行っても検索順位が上位に上がらないだろう、と思われる記事でした。
当時、記事全体の検索順位の平均値は、サーチコンソールによると22位程度でした。
そして、私のブログの記事の中には、需要がそこまで高くないニッチなテーマで検索順位1~3位の記事がありました。
なお、これらの記事は、当ブログのPV数の稼ぎ頭でもありました。
つまり、検索上位の記事もあるが、検索下位・圏外の記事も相当数あるという状況です。
そこで、検索順位50位以下程度の記事を一斉に下書き化・削除し、サーチコンソールからインデックス削除要請することで、ネット上から消去しました。
これは、ブログの記事を優秀選手だけにする発想です。
しかし、それでも一向に合格することができず、日記以外の記事は全て公開に戻し、その1年後の審査でさらっと合格してしまいました。
つまり、
サーチコンソール上の検索順位が低い記事がブログに存在することは、アドセンスの合否に影響しない
と言えるでしょう。
検索順位の低い記事のリライト(SEO対策)
具体的行動
- 検索順位の低い記事が対象
- 競合記事を研究し、独自性が出せる内容に書き直す
- キーワード・タイトル・見出しにキーワードを盛り込む
- 記事中のキーワード出現率を上げる
これは、先ほどの検索順位の低い記事が対象となる点は同じです。
しかし、
- 記事を無くすにはもったいない
- 記事を修正すれば検索順位が上がると思われる
つまり『自分としては、無くすには心惜しい記事』という点が異なります。
この対策は、よくネットで書かれている
- SEO対策
- 検索順位を上げる方法
に書かれている内容を試しました。
自分はブログ初心者のため、そこで紹介された手法を完全に実行できたとは思っていません。
そして、実際に検索順位が飛躍的に上がることはありませんでした。
なお、この行動は、ブログを今後書き続ける上で無駄ではなく参考になったと思っていますし、大事なことだと思っています。
最低限、どのようなことを意識してブログを書くべきかは、日々、改善すべきことだと思います。
しかし、検索順位という視点で判断すれば、不合格時・合格時で大きく検索順位は変動していないのに合格したので、検索順位自体が合否に影響するとは思えません。
さらに、検索順位を上げるためだけにキーワードを記事中に盛り込みすぎると、記事が読みにくくなる点に注意が必要です。
適度に指示語で文章を簡略化しないと、ユーザーの閲覧中離脱の可能性が高くなり、ユーザーの利便性の観点で不適切となります。
優先すべきは『ユーザーが求める情報をわかりやすく伝えること』で、過剰なキーワードの盛り込みで記事の文章を読みにくくしてはいけません。
記事の類似性を確認
具体的行動
- コピペチェックツールで記事の類似性を確認
これは記事のリライト時に毎回やっていたことです。
上記のURLにアクセスし、記事本文を貼り付けてチェックすると、自動的に他のサイトとの類似性を判定してもらえます。
つまり、自分の記事がコピペと思われるような内容か?を判断できます。
そこでリライトのたびに毎回チェックしていましたが、自分がコピペをしていなければ、まず模倣と思われる判定にはなりません。
正直、模倣と思われる判定に出会ったことがありません。
そのため、他の記事のコピペに頼っていなければ、わざわざ時間を割いてまでコピペチェックをする必要ありません。
コンテンツが存在しない
この『コンテンツが存在しない』という不合格理由は、かなり頭を悩ませました。
そもそも、ブログに記事はあるわけで、コンテンツが存在しないと言われる理由がわからないからです。
そこで、この『コンテンツが存在しない』という不合格理由に対して、私が考えた原因は次の点です。
- カテゴリー内の記事が少ない
- 内容の薄い記事はコンテンツ扱いされない
そこで、これらの推定に対して行った無駄だった対策を紹介していきます。
カテゴリー内の記事は2記事以上
具体的行動
- カテゴリー内の記事が2記事以上になるように整理
- 記事数1のカテゴリー・記事は削除
カテゴリー内に記事数が少ないと、コンテンツが存在しないと判定される可能性があると聞いたことがありました。
そして、他の方の合格体験談を見ると最低2記事で合格している実績がありました。
そこで、カテゴリー内の記事数の最低ラインを2記事と設定し、それに合うようにカテゴリーを再構築。
また、1記事しか入れられないカテゴリーとその記事は削除、という処置を取りました。
当然この対策も不発で、不合格です。
結果的に合格したときには、1記事しかないカテゴリーもあったため、この対策は不要と断定されました。
なお、カテゴリーによる記事の分類は、ブログに来訪したユーザーに対して記事を検索しやすくするための丁寧な処置の1つです。
グーグルがユーザーの利便性を最重要視していることからも、本対策はグーグルの指針から外れていることになります。
つまり、私のように不合格の連続で行き詰まり、本質から外れた小手先の対策をすることは愚策と言えるでしょう。
プライバシーポリシーなどの固定ページをnoindex化
具体的行動
- 次の固定ページをサーチコンソールにインデックス登録されないようにnoindex
・プライバシーポリシー
・お問い合わせ
・著作権、肖像権について
・免責事項 - サーチコンソールにインデックス登録されていたら削除要請
グーグルアドセンスの申請において必要とされるページ類ですが、これらのページには次の特徴があります。
- 他のサイトとの違いが少ない
- 文字数が少ない
そのため、記事としての価値が低く、コンテンツが存在しないと判定される可能性がありました。
そこで、グーグルのbotがサイト巡回する際にインデックス登録しないように、htmlでnoindex処理を行いました。
当然、既にインデックス登録されている記事については、サーチコンソール上からインデックス削除処理も行います。
なお、noindex化する方法は、次の記事を参考にしてください。
はてなブログでnoindexを設定する方法(特定の記事を検索結果に表示させない方法)【コピペOK】 | まろりか
当然この対策も不発でした。
そして、最終的にアドセンスに合格したときに、noindex化した記事はありませんでした。
先ほどのカテゴリーの件と同様ですが、これらのページはユーザーに公開されるべき内容です。
noindex化は、記事を非公開にするのと同じです。
特別な理由があって非公開にしたい場合を除いて、ブログの記事をnoindex化することは、本来のあるべき姿から考えて不適当と言えるでしょう。
カテゴリーを無くす
具体的行動
- カテゴリーによる分類を無くす
これも、先のカテゴリー内の記事を2記事以上にするのと同様の失敗策です。
記事をカテゴリーで分類すると、カテゴリー内にある記事一覧のページが自動的に生成され、そのページはインデックス登録されます。
当然このページには記事の一覧があるだけなので、文字や説明は存在しません。
つまり、文字が含まれていないリンク集という扱いとなります。
そうなると、カテゴリーのページは他の記事の引用だけで独自性がない。
つまり、コンテンツ扱いされないと思ってしまいました。
これは、ユーザーの記事検索性という点で利便性を無視した愚策ですので、実施すべきではありません。
その他
ここからは、先ほどの2つの不合格理由では原因として考えられないが『グーグルアドセンスに合格するにはこうした方が良い』と広く言われている内容について紹介します。
アフィリエイト広告を減らす・外す
これは広く言われていることですが、対策としては全くの無意味です。
私は『もしもアフィリエイト・忍者Admax』の広告を貼っており、一度全て外しましたが不合格の連続でした。
そのため、これは無駄だと思い、もう一度広告を貼り直ししました。
そして、その1年後にアドセンスに合格しています。
つまり、アフィリエイト広告NGは完全に嘘と言えるでしょう。
なお、この合格までに放置した1年の間にアフィリエイト収入は少しずつ入っていました。
アフィリエイト広告を外すことは、無意味なだけでなく、広告収入の機会損失を生むだけなので止めましょう。
ユーザビリティの向上を意識しすぎた
ユーザビリティとは、ユーザーの利便性で、ブログがユーザーに対して快適なブログ環境を提供しているか?という考え方です。
わかりやすい事例で言うと、
- 記事の検索性
※簡単に記事を見つけられるか? - 記事の表示速度
といった内容で、当然、良いに越したことはありません。
しかし、よほどブログが重たいと思われる場合を除いて、意識する必要はないと思っています。
不合格が連続していた当時は、グローバルメニュー(ページ上段にカテゴリ表示)を設置して検索性を向上させたり、不要なCSS・Java Scriptを削除することでサイトの速度向上を試していました。
しかし、これらをやっても不合格の連続だったので、最終的に必要最低限のデザインに抑えることになりました。
その上で今改めて思うことは『最初は、必要最低限の装飾に抑えて、記事の質を重視する』ということです。
装飾関係は、こだわればこだわるほど、サイトの表示速度が落ちていきます。
そして、その分だけユーザビリティは低下し、ユーザーが記事から離脱する可能性が増えます。
そして装飾にこだわった後にデザインを変えようとすると、全体の見直しや修正に膨大な手間が掛かってしまいます。
ブログを始めた初期は、ブログの見た目にこだわりたくなりますし、その作業が楽しく思えたりします。
私も最初は、記事を書くよりも、デザインをいじる方が楽しく感じていました。
しかしそれは後にでもできることです。
ユーザーのニーズに答える質の高い記事を最も大切にしなければならないのは、いつでも変わりません。
この優先順位のつけ方を誤らないようにしましょう。
まとめ
グーグルアドセンス合格のための考え方
- 検索順位は関係ない
- 記事のリライトは無駄ではないが、過剰に意識する必要はない
- 自分で書いた記事ならば、他サイトとの類似性は気にしなくて良い
- カテゴリ内の記事数は関係ない
- noindex化は必要はない
- アフィリエイト広告はあっても良い
- ブログのデザインはシンプルにする
- ユーザーにとっての有益性・利便性が重要
グーグルアドセンスは、不合格だった理由を、具体的に教えてくれません。
そのため『何を改善すれば良いのか?』迷うことは多いと思います。
私が実践した『小手先の対策』は全て無意味でした。
これらはユーザーを無視しているので当たり前です。
ユーザーに有益な情報を届ける
これだけを意識していれば、自然とアドセンスに合格できるサイトになると思います。
文章の良し悪しや、サイトの見た目などは二の次です。
私のような小手先のことに意識を向けず、自分の記事の執筆だけに集中してみては如何でしょうか?
そして、そのうえで定期的にグーグルアドセンスに審査申請をしてみましょう。
なお、アドセンスに合格したときに実施した3つの対策を次の記事で紹介しています。
こちらも是非参考にしてみてください。