はてなブログのPro版では設定1つで簡単に『AMP配信』を行えます。
AMPページは、モバイルのブラウザのページ表示速度が速いため、ユーザーに優しく、表示速度が遅いことによるページ離脱を防ぐことができ、サイト運営者にとっても有利です。
しかし、AMPを良く知らないで配信してしまうと、
- ページのデザイン・レイアウトが壊れる
※外部リンクのスタイルシート・一部のJavascriptを読み込まないため - アドセンス広告が表示されない
という予期せぬ痛い目に合います。
しかも厄介なことに、AMPページがグーグルのインデックスに登録されてしまうと、はてなブログ側の設定でAMP配信を止めても、しばらくの間はAMPページがインデックスに残ったままになります。
つまり、
- ユーザーはサイト運営者の狙ったデザインでないページを見続ける
- せっかくの検索流入でアドセンス広告が表示されず機会損失となる
という残念な状態が続きます。
私自身がそうでしたが、同じ境遇の方もいらっしゃるでしょう。
可能であれば、早めにAMPページをインデックスから削除し、元のページだけを表示したいものです。
そこで本記事では『はてなブログのAMPページをすぐにグーグルのインデックスから削除する方法』を紹介します。
私が実際に実行した結果、1日~2日でほとんどのAMPページが削除されました。
その結果がコチラ。
まだ5記事ほどインデックスから削除できていませんが、恐らくすぐに無くなると思います。
今すぐAMPページを削除したい方は是非参考にしてください。
AMPページをグーグルの
インデックスから削除する方法
主な手順は次の2つです。
- はてなブログの設定でAMP配信を無効化
- サーチコンソールで正規ページの再インデックスをリクエスト
手順1:はてなブログの設定
- はてなブログの【ダッシュボード】を開く
- 【設定】→【詳細設定】を開く
- AMP配信のチェック(✔)を外す
既にAMP配信をしている方ならわかると思いますが、念のため画像で手順をお見せします。
これで、これ以降に投稿する記事は全てAMP配信されなくなります。
ただし、過去に投稿した記事のAMPページがグーグルにインデックスされたままなので、サーチコンソールを使って処理します。
手順2:サーチコンソールで正規ページの再インデックスをリクエスト
- サーチコンソールでインデックス登録されているAMPページを確認
- 該当ページの正規URLをURL検査
- 再インデックスをリクエスト
これだけでわかる人も多いと思いますが、順を追って説明します。
なお、2.のURL検査は工夫をしないと面倒なので、ちょっとした工夫を紹介します。
手順2-1:AMPページの確認
全ての記事のAMPページがインデックス登録されているとは限りません。
サーチコンソールのAMPから、インデックス登録されているAMPページを一覧で表示させます。
- サーチコンソールの【AMP】
- 【有効】をクリック
- 下段の詳細の【インデックスに登録されたAMPページ】をクリック
上の手順で次のように、インデックス登録された記事のURL一覧が表示されます。
URLの一覧の表示方法
URL一覧の表示結果
なお、ここで表示されたURLにカーソルを合わせると、次のように右側に虫メガネマークが表示されます。
これをクリックすると、その記事をすぐにURL検査できます。
しかし、このやり方はお勧めしません。
それは、『ページが移動することで、URL一覧が表示されなくなるから』です。
そのため、複数の記事でURL検査をしたい場合は、再びURL一覧を開かなければならず、大変面倒です。
そこで次のやり方をお勧めします。
手順2-2:該当ページの正規URLをURL検査
- ブラウザの新しいタブにサーチコンソールを表示
※URL一覧とURL検査用の2つを用意 - AMPのURL一覧から、処理したいアドレス部分をクリック
- 右側に表示された詳細情報から正規URLをコピー
- コピーした正規URLをURL検査する
正規URLの説明は後でします。
先ほど述べたように、下手にURL検査を行うと、インデックス登録されたAMPページの一覧が消えるので、次のように
- AMPページの一覧表示用
- URL検査用
として2つのタブでサーチコンソールを開きましょう。
サーチコンソールを2つのタブで用意
準備が整ったら、AMPページの一覧で処理したいアドレスをクリックしましょう。
すると、右側に該当ページの詳細情報が出るので、そこで正規URLをコピーします。
正規URLとは、元の記事のアドレスです。
正規URLとAMPページのURLの関係は次の通りです。
- 正規 URL:www.test.com/aaa
- AMP URL:www.test.com/aaa?amp=1
AMPページには、正規URLの末尾に『?amp=1』が付きます。
今回、URL検査で再インデックスをリクエストしたいのは元の記事です。
そのため、『?amp=1』は不要なので、その前の部分だけをコピーしてURL検査に使います。
正規URLのコピー
URL検査の実行
手順2-3:正規URLの再インデックスをリクエスト
- 下段のAMPが表示されていることを確認
- 『インデックス登録をリクエスト』をクリック
URL検査を実行すると、次のような画面になります。
ここで、下段にAMPが表示されていれば、AMPページがインデックス登録されていることになります。
そこで『インデックス登録をリクエスト』をクリックすれば、1日~2日でAMPページはインデックスから削除され、Google検索に表示されなくなります。
優先度の高いページを先に処理しよう
全てのAMPページを一括で処理できないので、正直面倒ではあります。
そのため、記事数が多い場合などは、まず検索流入が多い記事といった優先順位の高い記事だけに絞って処理していくとよいでしょう。
放置しても良さそうなページであれば、AMP配信をoffにするだけで、どこかのクロールのタイミングでインデックスから削除されると思います。
※ただ、私はそれが待てなかったので全部処理しましたが。
AMPページがインデックスから
削除されたことの確認
- サーチコンソールの【AMP】をクリック
- 【有効ページ数】を確認
AMPページのURL一覧を出したのと同じ手順でAMPの有効ページを確認しましょう。
有効ページ数が減っていれば成功です。
1日~2日で削除されると思いますので、インデックス登録をリクエストした翌日か翌々日に確認してみてください。
検索流入の変化
毎日Google Analyticsで検索流入を確認していますが、AMPページ削除後の状況は次の通りです。
- 検索流入数に変化は見られない
- ページビューの上位がAMPページから正規ページに入れ替わった
検索順位の低下や検索流入の減少が懸念されましたが、今のところ影響はなさそうです。
今までのページビューの上位はほぼAMPのページでした。
しかし、AMPページが下位に下がり、正規ページが上位となっていたので、目的はしっかり果たされた模様です。
まとめ
- AMPページを無駄に残すとアドセンスの機会損失になる
- AMPページではデザインが壊れることがあり見た目が悪い
- AMPページの削除は、まず『はてなブログのAMP配信』をoffにする
- その後、サーチコンソールで正規URLのインデックス登録を再リクエストする
- 1~2日でAMPページはGoogle検索で表示されなくなる
- 検索流入への悪影響は確認されていない
はてなブログのAMP配信をoffにすれば、いずれクロールされたときにAMPページは消えると思います。
しかし、それがいつなのか?が確約されていないので、気になるようであれば、さっさと処理してしまった方が気持ちが楽になると思います。
私は今回を機に、知らない機能を使う場合は、その機能についてしっかり調べ、メリット・デメリットを確認することを反省として胸に刻みました。
安易にページの表示速度が速くなるメリットばかりに目がいき、その背景にあるデメリットや注意点を疎かにしていました。
同じ境遇の方が本記事で課題解決できることを願っています。