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入院は旅行と同様、自宅から生活に必要なものを準備して持ち込まなければなりません。
しかし、入院経験のない方は、
- 病室に何があるのか?
- 最低限、何を準備すればよいのか?
- どのくらいの量で準備すべきなのか?
と気になる方は多いのではないでしょうか?
入院は移動制限が強いため、困ったときにすぐにものを調達できない不安があります。
旅行のように大きな荷物で余分に荷物を持っていきたいと思う方は多いと思います。
しかし、個室でない限り、入院病棟の病室はかなり狭く、必要最低限のものに荷物を抑えないと邪魔になり、下手に荷物が多いと、荷物の収納でストレスさえ感じることもあります。
実際私は、突発性難聴で初めて入院したときは、修学旅行のような気持ちで大きいリュックサック1個分の荷物を持って入院しましたが、
- 使わなかったものが意外にあった
- 不要な荷物が邪魔で、物の取り出しで不便だった
という経験を味わいました。
そのため、最低限必要なものだけを揃えてから、少しずつ荷物を追加することが重要です。
そこで本記事では、入院で最低限必要なものと、その量についてを紹介します。
入院経験がない方、入院患者のお世話をされる方に向けて、まず安心して入院できる必要なものをお伝えしたいと考えています。
なお、具体的な内容は次のとおりです。
- 病院が持参を要望するもの一覧
- 必要なものと、その準備量の目安
- 持参しない場合のレンタル費用
一部のものはレンタル可能なので、荷物・手間を減らすための参考にしてください。
病室にあるもの・規模
まず私の入院経験から、病室にあるものと、その大きさを紹介します。
病室にあるものであれば準備する必要はありません。
そして、病室の規模によって、荷物の量の調整が必要になります。
何を持っていくか?を考える前に、入院する場所のイメージを固めましょう。
※1:一部の病院にはないものもあるので、その点はご理解ください
※2:病院によって規模が多少異なる点はご理解ください
病室にあるもの
- 冷蔵庫(冷凍庫なし)
- テレビ
- 長机(移動式)
- 収納スペース1(リュック1個分)
- 収納スペース2(コート3着分ほどの縦長クローゼット)
- 収納スペース3(引き出し1つ)
アドバイス
- 荷物の床置きは考えない
- 大きいバックはそれだけで邪魔になる
まず、病室の収納スペースはとても少なく・小さいです。
そもそも病院では、入院病室の数を増やすためにも、基本的に必要最低限のスペースしか用意していません。
そのため、ボストンバックやスーツケースのような荷物で入院するのは、個室でない限り避けるべきです。
というのも、居住スペースが狭いにも関わらず、入院中は点滴をぶら下げる支持棒であったり、本人の移動・車椅子移動などのスペース確保の都合、床に余計なものを置くことはかなり不便です。
また肌着・下着や普段着などの衣類も余裕を持って余分に準備しておきたいところです。
しかし、クローゼット自体がかなり狭いので、下手に多く持ち込んでしまうと入りきらないという事態になります。
入院で必要なもの
準備する量(推奨)
まずは私が入院したときに病院から指定された『準備してほしいもの』を一気に紹介します。
下の写真は、実際に私が入院する際に病院から渡された『入院のしおり』の抜粋です。
これを用途別に大きく分類すると次のようになります。
なお、ポリ袋は私の経験から準備すべきものとして追加しました。
- 日用品(ティッシュ・マグカップ・スリッパなど)
- 洗面用具(歯ブラシ・歯磨き粉・ひげそり・タオル)
- 入用品(バスタオル・石鹸、シャンプー類)
- 肌着・下着類
- レジ袋などのポリ袋を2つ
- 室内着
旅館やホテルと違い、日用品・洗面・入浴関係のものは病院で一切用意されておりませんので、ご自身で用意しなければなりません。
そのため、上記のように生活に必要なものは全て準備する必要があります。
そのうえで、入院生活の規模に合った量で準備することが重要なので、用途別で具体的に準備するものと、私が推奨する準備量を細かく説明していきます。
日用品
入院中の日常全般に関わる日用品で必要なものと、その量の目安を整理します。
日用品で必要なものと量
- スリッパ1足
- ティッシュ1箱
- マグカップ1個(なくても良い)
暇な入院生活ですが、診察や検査、トイレなど移動する機会は何気に多いです。
そのたびに靴を履くことは面倒で、身体障害がある場合はなおさらです。
そのため、着脱が容易なスリッパを1足だけ準備しましょう。
また、水をこぼしたり、鼻をかんだりするティッシュも欲しいところです。
病室に拭くものなどは用意されていませんので。
なお、ティッシュは1箱あれば1週間程度は持つでしょう。
ティッシュの箱も少し大きめなので、まずは1箱だけ準備し、無くなる前に調達するのが無難です。
また、コップ類も用意されておりません。
入院中の歯磨きや、薬の服用時に水を使うので、プラスチック製のマグカップが1つあると便利でしょう。
プラスチック製であれば軽量で扱いやすく、また落としたときに割れる心配もありません。
なお、普段の飲み物は自動販売機などで自分で購入します。
- ペットボトルで直接飲み物を飲む
- 歯磨きの口ゆすぎは、手で水をすくう
ことに抵抗感のない方は、コップ類はなくても問題ないでしょう。
ちなみに私は準備しないでも、1週間の入院生活は苦ではありませんでした。
洗面用具
歯磨き・洗面関係です。
なお、化粧は禁止されるので持っていかないことを前提にしましょう。
洗面用具で必要なものと量
- 歯ブラシ・歯磨き粉1set
- 必要に応じてヒゲ剃り(電動推奨)
- フェイスタオル3枚
歯磨きセットは邪魔にならないので1set用意すれば十分でしょう。
ヒゲ剃りも必要な人は持参しましょう。
電動は、数に限りがある洗面台以外の場所でも使えるので便利です。
さて、持っていく量で悩むのがフェイスタオルです。
洗顔等に使うだけでなく、寝ているときにかいた汗を拭くこともあります。
そのため十分な量を持っておきたいところですが3枚程度の用意が好ましいでしょう。
- 1枚はその日に使う用
- 1枚は次の日に使う用
- 残り1枚は予備
後で説明する肌着・下着類と同じですが、洗濯することを考えると最低2枚は必要です。
しかし、熱が出た場合は、体を冷やさないために汗を拭くのに利用するでしょう。
その他にも洗顔以外で使うことはあるでしょう。
そのため予備に1枚あれば余裕が生まれます。
ご家族が持ち帰る、もしくは病院内のコインランドリーで2日に1回程度の頻度で洗濯すると、少ない荷物でも十分に余裕を持ってタオルを使い回せます。
入浴品
入浴品では石鹸関係と体を拭くタオル類で十分でしょう。
入浴品で必要なものと量
- 旅行用のボディーソープ・シャンプー・コンディショナー1set
- バスタオル1枚
基本的に、入院中はシャワーを毎日浴びることができないと思っておきましょう。
私の場合は2日に1回のペースでした。
日曜を挟む場合は、日曜に使えないこともあり3日に1回です。
そのため、入浴する機会はかなり少なく、また時間も短いため、コンビニなどで売っている小さい容器の入浴セット1個を準備しておけば十分でしょう。
またバスタオルは大きく、スペースを取るため1枚あれば十分です。
入浴自体が毎日ではないので、1枚だけ用意し、その他のタオルや下着類と一緒に洗濯すれば十分間に合います。
肌着・下着類
インナーのシャツ、パンツ、靴下関係です。
これは日々交換したいものなので、フェイスタオルと同じ考えで準備するとよいでしょう。
肌着・下着類で必要なものと量
- 薄手で着替えやすいインナー3枚
- 靴下・パンツ類も3枚
まず準備する量としては3枚あれば十分でしょう。
日々の交換用2枚と予備1枚あれば、2日に1回の洗濯で余裕を持って使い回せます。
なお肌着のインナーについてはアドバイスがあります。
肌着は薄手で半袖の着替えやすいものにしましょう。
理由は次のとおりです。
- 病室はエアコンで温度管理されているため厚着だとかえって暑くなる
- 点滴では、点滴に接続するための管が腕につけたままになる
まず病院内は常に空調管理されているため、厚手の生地の肌着は不要です。
肌着はなるべく薄手のほうがよく、半袖が望ましいです。
それは着替えやすいためです。
点滴をする場合、腕に刺す管は毎日交換せず、点滴にすぐに接続できるように短い管を腕に装着したままになります。
簡単に言うと、腕時計より大きいものを常に腕につけている状態です。
そのため、生地が厚いものや長袖、引き締め感の強いタイトな肌着だと、点滴の管が邪魔になり、着替えにくいなどの不便が生じます。
私はそれを知らず、タイトな長袖の肌着を用意してしまったため、肌着の着替えには苦労しました。
このように、なるべくサイズが大きめで着替えやすい半袖の肌着を用意しておくと便利でしょう。
レジ袋などのポリ袋を2つ
既に触れたように、入院病室には限られた収納スペースしかありません。
そのため、未使用品と使用済み品を区別して整理することが難しいです。
さらには、肌着・下着・タオルなどを種類ごとに整理して収納することも難しいです。
そこでポリ袋を2つ用意し、未使用品・使用品で分けて入れておくと、物の区別がつきやすく、洗濯するときも袋ごと持ち歩け、整理整頓がしやすくなるので、ポリ袋を用意することをお勧めします。
室内着
室内着は『入退院用の外着1着のみ』にし、入院中は病院の病衣をレンタルすると楽です。
まず今まで紹介した衣類やタオル類だけでも結構なスペースを取ります。
そこで室内着を自分で持ち込むと、その分だけスペースが限られてしまいます。
私は病衣のレンタルをケチって自分でスウェットを持ち込みました。
自分の着慣れたもののため、履き心地・寝心地は良かったのですが、洗濯や収納の邪魔を感じ、レンタルにすれば良かったと後悔しました。
多くの入院患者は、病院がレンタルしている病衣を着ていることが多いです。
そのため、洗濯や収納を楽にするためにも、室内着を病衣にしたほうが気が楽になるでしょう。
なお、レンタル料はいくらか?
病院によって異なる可能性はありますが、私の入院した病院では1日100円でした。
入院中に飲む飲料水代を考えても高い費用ではありませんので、無駄な荷物を積極的に減らすためにも、病衣のレンタルをお勧めします。
まとめ
- 入院で持ち込む荷物は最小限に
- 洗濯頻度の高いものは3枚程度を考える
- 未使用・使用済み品を分けるポリ袋を用意
- 室内着は病院の病衣をレンタルすると楽
入院生活では限られた狭いスペースを有効に利用するためにも、持ち込むものは計画的に少なくしましょう。
そのうえで、暇な時間を快適に過ごすためのものを用意し、置き場所に困らないようにすると、ストレスの少ない入院生活を実現できます。
なお、入院生活にある便利なものを次の記事で紹介しています。
必要最低限のものを押さえたうえで、さらに快適に過ごすための参考にしてください。