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有機化学は、大学入試で最も安定して点数が取れる『得点源にしやすい学習分野』です。
しかし、勉強する物質や暗記量の多さが原因で苦手とする人は多く、間違った勉強法で点数が伸び悩み、嫌いとなってしまう人が多いです。
化学の学習分野の中でも、最後に勉強することが多いため、受験までの残り期間からの焦りも、その原因になっているのかもしれません。
確かに有機化学は、他の理論・無機分野と比べてクセが強く、その正しい勉強法がわかりにくいです。
だからこそ『有機化学に合った正しい勉強法を知ること』が重要で、それだけで化学の点数が安定して伸びていきます。
そして、安易に単純暗記型の勉強をしている人と、大きく実力を離すことができるでしょう。
本記事の対象者
- 有機化学が嫌いな人
- 有機化学の点数が伸びない人
- 有機化学の点数が安定しない人
- 覚えることが多くて混乱している人
- 効率よく有機化学の点数を上げたい人
本記事では、私が塾講師として化学を指導してきた経験に基づき『有機化学を得点源にするおすすめの勉強法』を紹介します。
本記事を参考にすれば、有機化学への苦手意識が少なくなり、無駄なく効率的に勉強を進めることができるでしょう。
合わせて、有機化学初心者に合った『おすすめの参考書・問題集』も厳選して紹介しますので、こちらも是非参考にしてください。
有機化学の特徴
おすすめの勉強法の説明の前に、少しお時間をください。
本記事で紹介する『有機化学を得点源にするおすすめ勉強法』に納得していただくには、有機化学という分野にどのような特徴があるのか?を知っていただく必要があります。
専門用語的な表現は教科書に出る単語レベルで抑えて簡潔に説明しますので、どういう特徴があるのかを、まずここで知ってください。
そうすれば、後で説明する『おすすめの勉強法』の意味が良くわかりますよ。
有機化学を2つの分野に分けて考える
脂肪族~芳香族化合物
- 有機化学の前半分野
- 有機化学の全般の基礎を学ぶ
- 各単元ごとのつながりが強く、反復性の高い学習分野
- 入試で出題される頻度が高い
高分子化合物
- 有機化学の後半分野
- 大部分が前半パートの知識で理解できる
- 単純暗記項目が前半パートより多い
- 入試で出題される頻度は低い
※薬学部などの一部学部などは除く
有機化学の学習分野は大きく分けて、
- 脂肪族・芳香族化合物
- 高分子化合物
の2つに分類することができます。
その中でも特に重要なのが、前半パートの『脂肪族・芳香族化合物』の学習です。
その理由は、入試での出題頻度が高く、有機化学分野全体の理解につながる基礎知識を学ぶためです。
まず入試で頻出というだけでも、この前半パートをしっかり取り組まないのは損ですよね。
そして、前半パートをしっかり理解しないで後半パートに進むと、本来は前半パートの知識で理解できたものを、無理に単純暗記することになります。
関連性を意識した学習を心掛ければ、前に学習した知識を繰り返し使うことになるので、知識を圧倒的に忘れにくくなります。
逆に、単純暗記した知識は簡単に忘れてしまいます。
そのため、有機化学の前半パートをしっかり理解しながら学習することで、無駄な単純暗記を避け、記憶に残りやすい学習を実現できます。
一見すると、学習の心構えとして当たり前のことを言っているように聞こえるかもしれません。
しかし、教科書や参考書に登場する数多くの物質をいざ目の前にすると、理解を放棄して単純暗記に逃げやすくなります。
単純暗記でも、有機化学の本当の最初は何とかなるかもしれませんが、学習が進むにつれて暗記量が膨大に膨れ上がり、徐々に忘れることも増え、有機化学に挫折するでしょう。
そして、有機化学全般に通用する基礎を学ぶ前半パートの学習機会を失うという、非常に残念な事態を招くことになります。
『有機化学の学習の成功の鍵は一番最初にある』がキーワードです。
まずは、この重要事実をしっかり頭に入れておきましょう。
構造式という有機化学の表現法
- 物質の原子の並びを表現する表記法
- 入試の回答は、この表現方法で書くことが多い
有機化学では構造式という表現方法を使うことがほとんどです。
簡単な事例を紹介しますが、今は理解できなくても、そんなものがあるんだ程度で思ってください。
構造式の事例
C5H12という化学式で表現できる物質には次の3つがあります。
この3つの物質は同じ化学式で表せますが、炭素の配列などが互いに異なるため、完全に違う物質です。
これらの物質の関係を構造異性体と呼びます。
要は、構造が異なるため、性質が異なる物質ということです。
このように、有機化学では化学式だけで正確に物質を区別することができないため、炭素原子などの配列を図示する構造式で物質を表現することが大半です。
当然、入試の解答でも『構造式で示せ』と問われることがほとんどです。
そのため、ただ教科書や参考書を眺めるだけではなく『実際に構造式を書くことで、構造式に慣れていくことが普段の学習で重要』となります。
命名・反応にルールがある
- 一見複雑な物質名にも名前のルールがある
- 物質の反応にもルールがある
先ほどの構造式の事例を例に説明します。
C5H12と表される物質には、
- ペンタン
- 2-メチルブタン
- 2, 2-ジメチルプロパン
という3種類の物質があります。
これを見るだけでも、物質の名前を丸暗記するのが嫌になると思います。
しかし、これらの物質名自体が問題として出題されることは多いので、正しい物質名を書けることは必須です。
そして何より、これらの名前は構造式が書けて、物質の名前のルール(命名法)を理解していれば、実は難なく名付けることができます。
これは、近所に住む佐藤さん家の子どもの名前が健であれば、本名は佐藤健とわかるのと同じです。
名字が引き継がれることがわからなければ、家族全員の名字と名前を完全に覚えなければならず大変ですよね?
少し雑な例えですが、このような感覚です。
このように、有機化学では物質の名前のつけ方にルールがあり、命名法として国際的に明確に定められています。
当然、この命名法は教科書に記載されていますが、あまり重要事項として扱われず、補足的に小さい字で説明されていることが大半です。
このような扱いのため、物質の名前のつけ方にルールがあることを知らずに勉強を進めてしまい、途中で挫折する人が多いです。
そして、この規則性は物質の反応でも同様です。
- 物質が反応したら、どのような物質になるのか?
- 逆に反応後の物質の形から、反応前の物質は何だったのか?
これらの推定は非常に重要で、有機化学で頻出の『構造決定問題』を解くための必須の能力です。
これも教科書で色付きでさりげなく強調はしているものの、あまりその規則性を強く主張することはありません。
そのため、その色付き部分が反応のルールを示す重要な情報だと理解しないまま学習を進める人が多いです。
先ほどの命名法と同じで、この反応のルールをしっかり知っていることは、有機化学の学習の成否を分ける重要なことです。
有機化学では、複数の分野で似た反応が繰り返し登場するので、ルールさえ知っていれば『あれと同じ反応ね』と簡単に理解できます。
つまり、反応のルールを理解することは『問題の得点力だけでなく、多くの単元での暗記量を大きく減らすことができる』というメリットしかありません。
如何でしょうか?
ここまでの内容を見て、普段の学習姿勢で気になることはありませんか?
もし心当たりがあるならば、本記事で学習姿勢を正す絶好の機会ですよ。
入試の出題傾向
- 物質の性質に関する内容が多い
- 計算問題はそこまで多くない
- ただし構造決定問題は頻出なので必ず押さえる
有機化学は知っておくべき知識が多いため、知識問題が出題されることが多く、計算問題はそこまで多くありません。
そして計算問題自体も、他の理論分野に比べて出題パターンが少ないため、かなり対策しやすいです。
そのため、有機化学を学びたての人は『知識面に特化した学習』を心掛けることが一番効率的と言えるでしょう。
なお、繰り返しになりますが、単純暗記は駄目ですよ?
理解すべき知識はしっかり理解する、ということが前提です。
ちなみに、計算問題でも知識がないと解けない問題がほとんどです。
そのため、知識が整ったタイミングで計算問題対策に移るのが一番効率的でしょう。
また、有機化学には構造決定問題という有名問題が存在します。
これは、実験結果から化学式を決めて、どんな構造の物質か?を求める計算&パズル的な問題です。
この構造決定問題は入試で頻出で、多くの大学で出題します。
しかし、そこで求められる学習範囲は、前半パートの『脂肪族・芳香族化合物』の知識と、この構造決定問題特有の挑み方(戦略)だけです。
当然、この問題の対策を行う必要はありますが、構造式の書き方と反応のルールを知って初めて解ける問題なので、まずは知識優先で攻めるべきです。
なお、私の指導経験上、構造決定問題は大きく4つのパターンで対策を取れば十分な実力が身に付きます。
それを考えると、しっかり知識を押さえてから構造決定問題の対策に移っても、決して遅くないと言えるでしょう。
有機化学を得点源とするおすすめ勉強法
ここまで説明した有機化学分野の特徴だけでも、普段の学習で何を大事にすれば良いのかがわかると思います。
ここでは、有機化学を得点源にするための効率的なおすすめ勉強法を、より具体的に説明していきます。
性質を優先・計算は後回し
- 計算問題は全て飛ばして、性質だけ全範囲理解する
- 知識の理解後に計算問題に手を出す
- 知識重視は前半パートの『脂肪族~芳香族化合物』まででOK
※ここまで来れば、後は単純暗記だけで対処
有機化学の計算問題の種類はそこまで多くありません。
そして、計算問題を攻略するには性質に関する知識が必要です。
つまり、知識が無ければ計算問題に十分に対応できない、ということです。
そのため、まずは、有機物質の名前や反応のルールの大部分を知ることができる前半パート『脂肪族~芳香族化合物』だけ、計算問題を後回しにし、知識優先で勉強しましょう。
学習の途中で中途半端に手間の掛かる計算問題に時間を使うより、密度の高い勉強ができるでしょう。
そしてその後に、計算問題や後半パート『高分子化合物』を本格的に勉強しても、まったく遅くありません。
まずは、有機化学全体に通用する基本知識を、前半パート『脂肪族~芳香族化合物』でしっかり習得することを大事にしましょう。
炭化水素~アルコールで命名法を理解
- 物質の名前のルールは、アルコールまでで大部分を学ぶ
- このルールだけで面倒な物質名を自分でほぼ書けるようになる
有機化学の特徴でも紹介した厄介な有機物質の名前ですが、ルールを知っていれば自分で名前を作ることができます。
正確には『物質の構造式が書ければ、それを見ながら正確に名前を付けることができる』です。
この後に説明しますが、有機化学の前半中の前半で物質の構造式の書き方の大部分を習得することができます。
そして、その構造式に合った物質の名前の付け方『命名法』をそこで知ることができます。
この命名法は、学習単元『アルコール』という前半中の前半までで決着がつきます。
一見面倒で難しそうな物質の名前を丸暗記しなくて済む。
これだけで救われる受験生は多いでしょう。
それが、有機化学の前半中の前半で登場するので、気合の暗記で乗り切ろうとすると、大事な場面が一気に過ぎ去ってしまいます。
絶対に、この機会を逃してはいけません。
もし命名法がわからない、という方は、炭化水素(アルカン・アルケン・アルキン)とアルコールの分野を学習し直しましょう。
これだけで暗記の負担がかなり減るはずです。
脂肪族化合物分野で反応のルールを知る
- 脂肪族化合物分野で、有機化学全体の90%の反応ルールがわかる
- 脂肪族化合物分野は、有機化学の前半
- 反応ルールは、構造式と合わせて理解できる
- 反応ルールがわかれば、後続分野の反応がすぐ理解できる
有機物質の名前の付け方が勉強の前半に登場するのと同じく、有機物質の反応の仕方(ルール)も前半に登場します。
具体的には、炭化水素~カルボン酸の範囲で、有機化学全般に通じる反応ルールを知ることができます。
そのため、この範囲で反応ルールを理解すれば、後の単元で登場する反応は当たり前のように思えるでしょう。
これは大分楽ですよね?
そして、有機物質の原子の配列を示す構造式という話を前にしました。
この反応のルールは、構造式を書くことで、かなりわかりやすくなります。
そのため、有機化学の反応は、構造式を書きながら理解することが重要です。
そして、その学習姿勢そのものが、有機化学分野で頻出の『構造決定問題』への対処能力を磨くことにつながるので、やらない理由はないですよね?
構造式は必ず自分で書く
- 構造式を書くことで構造異性体を自分で作れる
- 構造式は反応のルールを学ぶためのツールでもある
- 入試の解答の大部分は構造式で答える
これは既に説明してきた内容とかなり被るので、簡単な説明に留めます。
まず、同じ化学式でも構造が異なる物質が複数あるという話をしました。
これらを区別することが有機化学では重要なため、普段から構造式を自分で書くことが重要です。
そして、物質の反応ルールは、物質の構造で決まるため、
- どのような反応をするのか?
- 反応したら、どのような物質になるのか?を推定する
- 逆に、反応後の物質から反応前の形を推定する
という、入試で得点を取るために必須の能力は、構造式がしっかり書けるか?で決まります。
さらに、問題の解答は、構造式で答えるのが大半です。
普段の学習から構造式に書き慣れていないと、
- 物質名や反応ルールの知識が安定しない
- 実際の入試の解答形式に対応できない
というデメリットしかないため、構造式は必ず自分で書くように心掛けましょう。
以上が、有機化学を得点源とするおすすめの勉強法ですが、化学全般の効率的な受験対策について、次の記事で紹介しています。
興味のある方は、こちらの記事も参考にしてください。
初心者向けのおすすめ参考書・問題集
ここでは、今までで説明した有機化学の勉強方法を効果的にサポートしてくれる参考書・問題集を紹介します。
基本的に全て初心者レベルの教材に押さえましたが、使い方に多少の工夫が必要なので、その点も意識してください。
おすすめ参考書
はじめから丁寧に
特徴
- 超初心者向け
- 文量は多いが、それだけ丁寧な説明
※難しい表現は極力減らしている - 命名法・ルールなどの基本がしっかり学べる
- 問題演習はないと思って良い
使い方
- 解説理解に専念
- 理解した後で手持ちの問題集で演習
岡野の化学をはじめからていねいに―大学受験化学 (無機・有機化学編) (東進ブックス―気鋭の講師)
どの科目共通の入門参考書である『はじめから丁寧にシリーズ』です。
入門参考書としては有名で、入試での得点力というよりは、学習分野の正しい理解に全力を注いでる参考書と言えるでしょう。
難しい言葉は使わず、優しい言葉で説明しているため、苦手意識の強い人には向いているでしょう。
手書き風の優しい文体も、初心者に向いていると言えるでしょう。
ただし、初心者に丁寧に説明しているため、少し文量は多いです。
しかし、堅苦しい表現はしていないため、そこまでストレスを感じずに学習を進められるのではないでしょうか。
なお、完全に初心者向けの参考書のため、この本で問題演習はできないと思ってください。
そのため、学習した内容に該当する問題を手持ちの問題集で実践し、知識の定着を図っていきましょう。
もし、手元に良い問題集が見当たらない場合は、後で紹介する問題集を参考にしてください。
岡野の化学をはじめからていねいに―大学受験化学 (無機・有機化学編) (東進ブックス―気鋭の講師)
鎌田の有機化学
特徴
- 文章量は普通
- 綺麗な図と色使いで視覚的に理解しやすい
- 命名法・ルールなどの基本がしっかり学べる
- 発展的な内容も扱うので、初心者は学ぶ項目を選びながら学習を進める必要がある
- 問題演習はあるが、初心者は別問題集でやった方が良い
使い方
- 解説理解に専念
- 志望大学で発展的な知識が求められるのであれば、手元に置いておけば1冊で済む
- 有機化学の学習で困ったときに、その都度見ると良い
基本的には『はじめから丁寧に』と同じですが、
- 色使いと図が綺麗でわかりやすい
- 発展的な内容も扱っている
という点が大きく異なります。
特に、色使いと図の綺麗さが特徴的だと思っています。
ビジュアル面が学習意欲につながる人の場合は、はじめから丁寧によりも、こちらの方が学習意欲がわくと思います。
結構、使う本の見た目で学習意欲が変わるので、使う教材の見た目は意識して良いと思います。
また、志望大学が、有機化学で発展的な内容まで求めるのであれば、この1冊で全て済ませることができるでしょう。
学習が発展的な内容に進み、そこで困ったときに辞書のような使い方ができるでしょう。
そして、問題演習コーナーも用意されているので、そこで演習をしても問題ありません。
ただし、初心者には、この後説明する問題集で実践を積んでから、本問題集の問題を解くほうが効率的でしょう。
おすすめ問題集
今回おすすめする問題集の2つは、どれも秀逸だと思っています。
初心者であれば、この2つだけを選択肢に選んで損はなく、これが一番効率的だと思っています。
大きな違いは、問題の収録数と難易度なので、今の自分に一番適していると直感的に思うものを選べばよいと思います。
セミナー化学
特徴
- 超基礎~超発展まで網羅
- 収録問題数は多いが、難易度ははっきり明示されている
- 問題量の多さから、反復性が高い
- 学校採用率が高い
使い方
- 初心者は基本例題・基本問題だけ集中
- 計算問題は後回しで、性質面の問題だけに特化
昔から有名なセミナー問題集。
学校準拠の問題集として採用されていることが多く、昔から名著と呼ばれています。
収録問題数はかなり多く、超基礎の問題から超発展までの問題も収録されており、この1冊だけで受験に十分対応できます。
しかし、その問題数の多さから、まともに全問題に手を出そうとすると挫折します。
初心者であれば、基本例題・基本問題だけに絞って学習を進めれば、重要事項を網羅した十分な学習が実現できます。
そして問題量が多いため、複数の問題にわたって知識を繰り返し使う機会が多く、学習の反復性に優れています。
化学頻出・スタンダード問題230選
特徴
- 基礎~標準まで網羅
- 偏差値55までは本問題集で網羅できる
- 難易度が★1~★3までで区別されている
- 収録問題数が厳選されており、勉強が進んでいることを実感しやすい
使い方
- 初心者は★1~2だけに留める
- 計算問題は後回しで、性質面の問題だけに特化
化学頻出スタンダード問題230選〈改訂版〉 (駿台受験シリーズ)
化学全分野に対して、入試頻出の問題を230題に厳選した名著です。
そして、収録問題も基礎~標準に限定されており、下手に難しい問題に出会うことはありません。
問題の難易度は★1~★3までランク分けされておりますが、初心者は★2までの問題を攻略するだけで、十分な基礎力を身に付けることができます。
先ほどの網羅性・問題数に富んだセミナー化学と比べると、学習の進み具合の速さはより実感しやすいでしょう。
なお最高ランク★3の問題はかなり少ないので、化学全体で230問と言っても、★2まででも十分な問題演習は確保できます。
ちなみに、本問題集を実践すれば、偏差値55程度までの成長は十分に見込めます。
限られた問題数で、サクサク学習が進むことを実感しながら成長し、これをやり切ってから次の問題集へ、という考えで取り組むと良いでしょう。
化学頻出スタンダード問題230選〈改訂版〉 (駿台受験シリーズ)
まとめ
- 暗記に逃げたら負け
- 性質の理解優先で、計算は後回し
- 物質の名前・反応に関するルールは絶対に押さえる
- 構造式は普段の学習から書いていく
有機化学は、単純暗記に逃げず、押さえるべき名前・反応のルールを押さえながら学習すれば、如何に学習が楽かが実感できます。
しかし、その現実の一方で、単純暗記に逃げる人が多いのも事実です。
これは、周りの受験生と差をつける機会でもあり、有機化学という安定した得点源で有利に受験を進めるポイントでもあります。
本記事を読んだ方が、正しい勉強法で有機化学を得点源だと自信が持てるようになることを願っています。
なお、高校化学について次の記事も紹介しています。
こちらも是非参考にしてください。
高校化学の効率的な学習順序
化学の試験で効率的に得点を得る方法