初心者庁 生活局

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法事後の食事(お斎)施主のお勤め - 席順・挨拶・マナー -

お斎の料理

四十九日・一周忌などの法事後のお食事(お斎:おとき)は、参列者の方をおもてなしする大事な場面です

そのため、代表者である施主は、失礼のないようにおもてなししなければなりません。

しかし、やるべきことが多く、お斎での席順や挨拶・マナーを押さえておかないと、後で後悔することも多いです。

 

そこで、過去2回、お斎の施主を務めた私が、料亭でお斎を行う上で事前に知っておくべき最低限のやるべきこと・マナーを解説します

 

なお、私は過去2回のお斎で何点かの失敗をしてしまいました!

これから施主を務められる方が同じ過ちを繰り返さないためにも、是非参考にしていただきたいと思います。

 

さて本記事の内容を簡単にご紹介。

 

本記事の内容

1:お斎の流れと施主がやるべきことの概要

全体の流れで、施主がやるべきことの全体像を大まかに掴む

 

2:お斎の各場面でのマナー・注意点

注意が必要な場面でのマナーや注意点をピンポイントで押さえて失敗を防ぐ

 

 

お斎の流れと施主のやること

お斎の手順

細かいマナーを理解しやすくするために、お斎で施主がやるべきことをまず押さえます。

なお、次の心構えを持っておくと、施主のやるべきことが自然と理解できるようになりますよ♪

 

お斎における施主の心構え

老舗旅館の女将になれ!

 

では、老舗旅館の女将になったつもりで見ていきましょう!

 

1.お店に到着時

  • 到着したことをお店に報告
  • 部屋を案内してもらい、参列者の方を部屋へ誘導する

 

お店を予約しておいても、どの部屋なのかは着くまでわかりません。

これはホテルや旅館と同じですね。

 

お店に着くと、参列者の方が続々と動き出します。

全員がバラバラに動かない、迷わないためにも、早めにお店に到着を伝え、部屋がわかったら、皆さんをお部屋に誘導しましょう。

 

2.遺影を立てる

上座にある遺影を立てる台座に遺影を立てる

 

部屋の形にもよりますが、基本的には出入り口から一番奥の場所に遺影を立てる台座があります。

陰膳(かげぜん:故人用のご飯)が置かれているので、すぐにわかります。

※陰膳を頼んだ場合のみ

忘れないうちに、故人の遺影を立てて、お斎の準備を整えましょう。

 

3.参列者の方を席に誘導する

参列者の方に、お席にお座りいただくよう声をかける

 

単純に席に座るだけですが、ここでお斎で一番困る席順問題が起こります

要は上座に誰が座るのか?ということです

 

この席順のマナーは後で説明しますが、参列者の方も席順を当然気にします。

そこで何も声をかけないと、全員さぐりさぐりで、なかなか座りません。

言葉は悪いですが、面白いほど『どうぞどうぞ』が発生します。

 

そこで全員の舵を取るのが施主の務めです。

全員を誘導し、着席した形を作り上げましょう!

 

4.飲み物を手配する

  • しばらくは足りる量をお店に注文し、運んでもらう
  • 各席に飲み物を配膳する
  • 遺影の前のコップに飲み物を注ぐ

 

食事はお店の人が順次運んでくれますが、飲み物は別です。

  • 何の飲み物か?
  • どれだけの量か?

こちらが言わない限り、お店は何を準備すればよいのか、わかりません

そのため、こちらでお願いしない限り、永遠と飲み物はやってきません!

 

私はそれを知らず、四十九日のお斎で、飲み物を最初に頼みませんでした。

そして全員が着席したのを見て、すぐに挨拶を始めてしまいました。

その結果、お食事が始まったときに、誰も飲み物がない!といった事態に!

『飲み物を頼み忘れました!』

『失礼しました。少々お待ちください』

といった失態であたふたしてしまいました・・・

 

言われれば当たり前に思えるかもしれません。

しかし、案内であたふたしていると意外に忘れてしまうので要注意です!

こんな事態にならないよう、早めに飲み物を注文しておきましょう!!

 

5.お斎の開始の挨拶

無事に法要を終えたことと御礼を伝え、献杯へ誘導

 

挨拶の文例は後でご紹介。

お食事に先立ち、無事に法要を終えたことと、参列して頂いたことへの御礼を丁寧、かつ簡潔に述べます。

挨拶は短くて十分で、たいそうな内容は不要です。

挨拶を簡潔に済ませたら、献杯の発声へ誘導しましょう。

 

6.お斎のお食事中

参列者の方にお礼と合わせて、上座からお酌して回る

 

お食事が始まっても、食事に集中できません!

施主は女将なので、参列者というお客様をねぎらう仕事があります

1つ1つの席を回り、簡単な挨拶・雑談を交えながらお酌して回りましょう。

なお、順番は上座からが無難ですが、遺族が何人かで回る場合は、空いている席からで問題ありません。

 

7.お斎の終了の挨拶

  • マイクロバスをお店にお願いする(利用する場合のみ)
  • 会計を済ませる
  • 終了の時間になったことと、今後のお付き合いのお願いを挨拶

 

時間になると、お店から『そろそろお時間です』と言われます。

それを聞いたら、移動のためのマイクロバスをお店にお願いしましょう。

そして部屋に戻り、全員が席についているのを確認し、終わりの挨拶を述べましょう。

挨拶の文例は、始めの挨拶の文例と合わせて、後でご紹介。

 

なお、終了後はすぐにマイクロバスに移動するため、先に会計は済ませておきましょう!

 

8.お返しの品を渡す

参列者の方が部屋を出るときに、お返しの品をお渡しする

 

挨拶が終わると、参列者の方は一斉に席を立ち、外に出始めます。

施主、または遺族の方は、出入り口で各ご家庭にお返しの品を1つずつお渡しします。

そのため、お店に到着したら、お返しの品は出入り口付近に置いておくのがポイントです

香典返しは「おこころざし.com」

 

以上がお斎の全体の流れと施主のやることです。

では全体の流れの中でも、礼儀として気になる

  • 席順
  • マナー
  • 挨拶の内容

について、ポイントを押さえていきましょう。

 

お斎のマナー(席順・挨拶の文例)

お斎のマナー

お斎は、和やかにお食事するものですが、気になる席順と挨拶の内容は失礼のないようにしたいものです。

変に難しく考えずに、ポイントだけ押さえておけば、後は場の流れで自然と時間は進みます。

そのポイントを、私の失敗経験も含めて簡潔に整理します。

 

席順と注意点

席順

  • ご住職、親族が上座側に座る
  • 変に気遣わず、親族の方を上座へドンドン誘導する
  • 遺族は最も出入り口に近い下座に座る
  • ご住職が出席された場合は、施主も上座に座る
  • ご住職が欠席の場合は、施主は下座に座る

 

注意点

遺影の準備を急いで、自分の荷物を上座席に置かないこと!

 

お斎で困る方が一番多い席順。

まずポイントとなる『上座・下座』の意味を押さえておきましょう。

なお、部屋の形はお店や予約人数によってさまざまです。

そのため、大体の位置だけ押さえておけば十分です。

というのも、各席に1・2・・・といった席次があるわけではないので。

 

上座

出入り口から最も遠い席

絵画などが飾ってある場所に近い

遺影を置く場所に近い

 

下座

出入り口に最も近い席

 

では上座に座る人は誰か?

 

今の時代では、お斎に出席するご住職は少ないですが、ご住職が出席された場合は、まずご住職が上座に座ります

なお、ご住職を一人にしてしまうと話し相手がいません。

そのため、ご住職がいらっしゃる場合は、施主が上座に座り、話し相手になります

 

親族の序列は?

 

正直、気にする必要はないと、私は思います

遺族以外の親族の方には、このように声をかけ誘導しましょう。

 

『では奥の方から、どうぞお座りください』

 

決められた席よりも、過ごしやすい席を参列者の方に選んでもらう方が良いですね。

結果的に、お互いで話しやすい相手を誘いながら、各自が勝手に座っていきます。

 

逆に、遺族は早めに下座に席を取りましょう

ご住職がいなければ、施主も同様に下座を率先して押さえます

 

なお注意点ですが、遺影をまず置こうとすると、どうしても上座側に進みます。

そのとき、間違って荷物を上座に置いてしまうと、上座の席を施主がとってしまうことになります。

落ち着いてないと、意外にやってしまいます。

恥ずかしながら、私はやってしまいました・・・

 

そんな失態をしないためにも、施主は最初に下座に荷物を置いてから、各準備を始めましょう!

 

挨拶の文例

四十九日以降の法事では、比較的近い親族のみが集まりますので、堅苦しい挨拶は不要です。

法要も終わり、お食事が待っていますので、最低限のお礼を伝えることさえ外さなければ問題ありません。

 

では挨拶で入れるべき最低限の内容を整理し、実際の私の挨拶の文例をご紹介します。

 

最初の挨拶

最低限述べる内容

  1. 参列者の方への御礼
  2. 無事に法要を終え、故人も喜んでいる
  3. お時間の許す限り、ゆっくりとおくつろぎください
  4. 献杯される方をご紹介

 

文例

本日はお忙しい中、お集まりいただき、誠にありがとうございます。

四十九日の法要を無事に執り行うことができ、〇〇(故人名など)も喜んでいることと思います。

ささやかではございますが、御膳(お料理)を用意いたしましたので、お時間の許す限り、ごゆっくりとおくつろぎください。

本日、献杯の発声は〇〇さんにお願い致します。

よろしくお願い致します。

 

なお、途中でその日までの振り返りを簡単に触れても良いです

例えば、私の父の一周忌は、関東に多大な被害を与えた台風19号の襲来後だったので、次の一言を加えました。

 

追加の挨拶文言

本日を迎えるまでに、関東に多大な被害を与えた台風19号による災害がありました。

幸いにも、私どもに被害はなく、無事に本日を迎え、一周忌を執り行うことができ、父も喜んでいることと思います。

 

このように、状況に応じてワンフレーズ入れると、故人が亡くなってからの『時の経過』を皆さんに与えることができます

是非、参考にしてみてください。

 

では、終わりの挨拶の内容です。

 

終わりの挨拶

最低限述べる内容

  1. 時間が来たので、お開きにする
  2. 今後も変わらぬお付き合い、ご支援をお願いする
  3. あらためて御礼

 

文例

それではお時間になりましたので、ここでお開きとさせていただきます。

〇〇家も私と母を残すのみとなりましたが、今後も変わらぬお付き合いのほど、何卒、宜しくお願い申し上げます。

本日は誠にありがとうございました。

 

なお、ここでも施主の気持ちをワンフレーズに込めても良いです

父の一周忌では、私が飲まされすぎて酔っぱらってしまい、次のような言葉を述べました。

(勢いで言ってしまった??)

 

追加の挨拶文言

本日は本当に楽しかったです。

正直、楽しかったです。

この場を明るい雰囲気で過ごせて良かったと思うのと同時に、皆さまが楽しんでおられる姿を見て、親父は本当に喜んでいると思います。

本当に良い時間でした。

ありがとうございます。

 

あまり堅苦しく考えすぎず、ポジティブな内容であれば、伝えたいことを伝えても、誰も気分を害しません

そのくらいの気持ちで臨むとよいと思います。

 

その他の注意点

以上の内容で、問題なくお斎を済ませることができます。

ただし、念のため、次のような点も頭に入れておくと、よりスムーズにお斎を執り行えますので、是非参考にしてみてください!

 

献杯の発声は事前にお願いしておく

挨拶は誰でも緊張するものです。

もし献杯をお願いする方が、当日その場で指名されたら、え?私?と動揺してしまいます。

そのため、最低限の礼儀として、事前に献杯の発声をお願いする方には一声かけておきましょう!

 

お子様がいる場合は、料理の場所をお店に指定しておく

特に遺族側にお子様がいる場合は要注意です

遺族側は下座に座りますが、お子様メニューの場所を指定しないと、どこに置かれるかわかりません。

もし上座側に置かれてしまうと厄介です!

 

そのため、お子様がいる場合には、その家庭の立場を考えて、どの席に置くかを事前にお店に指示しておきましょう!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

意外に施主がお斎でやることは多いです。

 

ただし、あまりかしこまりすぎず、ポイントだけ押さえ、あとは参列してくださった方と、ゆっくり楽しみながらオモテナシをする、という気持ちを持っておけば十分だと思います。

 

礼儀を尽くしながらも、楽しい場を作り上げる女将を心がけましょう!

香典返しは「おこころざし.com」