初心者庁 生活局

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【喪主の体験談】家族葬を選んだ『意外な理由』と『その結果から学ぶ心構えとアドバイス』

家族

この記事では、世間であまり紹介されていない『家族葬を選んだ意外な理由』と『その後のご近所付き合いの変化』について、私の実体験にもとづいて紹介します

 

現在では、故人がお世話になった人を幅広く呼ぶ一般葬ではなく、身内だけで葬儀を行う家族葬を選ぶ方が増えています。

その理由はあとで簡単に触れますが、私は世間で言われる理由とは全く異なる理由で家族葬を選びました

 

これだけ聞くと、

・何か特別な理由なのでは?

・あまり一般的な理由じゃないのでは?

と思うかもしれません。

 

しかし、今のご時世だからこその理由だったと、私は考えています

そのため、多くの方にも通じる理由だと思っています。

 

なお、今回の記事は次の方に向いています。

 

この記事に向いている人

・家族葬を考えているが、こんな考え方もあるんだと知りたい人

・昔からの慣習が根強い地域で実家を持つ人

・残った遺族の人数が少ない人

 

また、家族葬後の人間関係の変化についてもご紹介します。

人間関係でトラブルが起こりやすいと言われる家族葬。

実際の私の経験をもとに、人間関係がどう変わるのかの参考にしてください

 

 

葬儀で家族葬を選ぶ理由

まずは、世間で一般的に言われている『家族葬を選ぶ理由』をご紹介。

さらに、実際に家族葬をした経験から、それに対する私なりの考えも述べます

 

世間一般で家族葬を選ぶ理由

理由1:高齢になるにつれて、故人の付き合いが狭くなった

高齢になればなるほど、今までお付き合いした方で先に亡くなられる方が増えます。

また、会社を退職すれば、会社でのお付き合いも減ります。

そのため、故人とお付き合いしている人がそもそも少ない場合があります

 

この場合は、あえて家族葬と言わなくても、身内中心の葬儀になります。

 

理由2:葬儀の費用を抑えるため

これもよく言われる理由です。

家族葬であれば、お呼びする方が少なくなります。

そのため、葬儀にかかる次の費用を抑えることができます。

 

家族葬で抑えられる葬儀費用

・小さい斎場で十分なので、斎場費が安くなる

・お返しの品が少なくなり、費用が安くなる

 

しかし、注意してください!

家族葬だからこそ、葬儀の費用が高くなることがありますよ!

 

家族葬で葬儀費用が高くなる理由

参列者が少ないため、お香典でいただくお金が減る

 

したがって、家族葬だから葬儀が安いと言い切れないと、私は考えています。

では実際にどのくらいの費用がかかるのか?

そのポイントを知らないと、逆に費用は高くなります。

 

家族葬でかかった実際の費用を次の記事で紹介しています。

是非、参考にしてください

 

家族葬で実際にかかった費用とその内訳

www.tm-life-agent.com

 

理由3:親しい関係で落ち着いた葬儀が行える

お葬式は故人との最期のお別れの場です。

家族葬であれば、参列者は気の知れた関係の方だけになるので、落ち着いて最期のお別れができます

 

逆に一般葬では、幅広い方が参列されるので、遺族は挨拶などの対応に追われます

そのため、遺族自身が落ち着いて葬儀を行えません。

 

実際に私は、近い親族の方のみをお呼びしたので、非常にゆっくりした雰囲気で葬儀を行えました。

参列にお越しいただいた方と会話する時間も十分に作れました。

また遺影を見ながら、故人の思い出話もできました。

 

この落ち着いて雰囲気で葬儀が行える点は、家族葬のメリットだと実感しています

特に、心身が疲弊している状態なのでなおさらです。

 

ではそんな理由に当てはまらない、私が家族葬を選んだ理由に迫ります。

 

私が家族葬を選んだ理由

今後の法事のお付き合いの幅を狭めるため

1:地域の古くからの慣習を断ち切る

2:親族間の法事の頻度を下げるため

 

平たく言ってしまうと、人間関係を断ち切るためです。

つまり、葬儀に呼ばないことで、お互いの家庭の関係を終わりにします、ということを家族葬という形で間接的に伝えた、ということです。

 

これだけ聞くと、少し冷たい印象を受けるかもしれません。

 

しかし、私の実家は、その土地柄から、次の2つのしがらみがありました。

・田舎特有の葬儀の慣習がある

・実家の近くに住んでいる親戚が多い

 

父が亡くなってから、実家に残るのは高齢の母と私のみです。

そして私は、家から少し離れた市で一人暮らしで仕事をしています。

限られた人数で、古くからの慣習を続けるのは、正直無理という結論なわけです

 

では、この慣習とは何なのか?

 

次に、この慣習を具体的に紹介していきます。

今は実家を離れていても、こんな慣習のある実家を持つ方は、将来に備えて、気持ちの準備をしておくことをお勧めしますよ

 

続けられない慣習1:一家のつながり

一家(いっけ)

古くまでさかのぼると、同じ血筋にある家庭同士の集団

 

慣習

・同じ一家で不幸があったら、その葬儀をお手伝いする

・葬儀業者の手配・お葬式の受付など内容はさまざま

 

つまり、自分の家庭の不幸以外にも、さっそうと駆けつけてお手伝いします。

昔では、自宅でお葬式を行うことが多かったです。

そのため、お料理の準備も含めて人手が必要だったことの名残りです。

 

しょっちゅう不幸が起こるわけではありませんが、

・亡くなった日

・お葬式の日(通夜・告別式なら2日)

と、複数日に渡ってお手伝いに駆けつけなければならないのは、かなりしんどいです

さらに、今では葬儀業者の方が大部分の作業を請け負ってくれ、お手伝いすることは、ほとんどありません。

 

しかし、この慣習が未だに続いているのが実際でした。

これは残った母と私が日常的に対応するのは困難です。

 

続けられない慣習2:親戚回り

法事・お彼岸・お盆・新年で、お互いの家を行き来する

 

古くから同じ土地に住み続ける人が多い地域なので、親戚の多くが近くに住んでいます。

そのため、

・季節のイベントのたびに、お互いの家に行き来し、挨拶することが慣例

・何かしらの品物をお渡しするための準備は必要で、逆にお返しの品も準備が必要

 

私と同じように、就職してから実家を離れる方は多いと思います。

しかし、自分が実家を離れても、実家ではこのような慣習が続いているわけです。

 

法事だけならともかく、お彼岸やお盆・年始は期間が決まっています。

・来客を考えると安易に家を空けられない

・挨拶に伺う家庭がそもそも多い

 

残った母と、離れた場所で仕事をしている私だけで行うのは現実的ではありません

 

私が家族葬を選んだ理由の結論と考え

以上の内容を踏まえて、私の経験から家族葬を選んだ理由と、それに対する考えを述べます。

 

家族葬を選んだ理由の結論

・残された家族で、今まで通りの慣習のお付き合いの継続が無理

・家族葬に呼ばないことで、お付き合いを終わりにすることを間接的に伝えた

 

家族葬を選ぶことに対する私の考え

・故人への想いも重要だが、残った遺族として今後のお付き合いを考えることも重要

・世代が変わるにつれて、地域の考え方や慣習も現代に合わせて変化する

 

時代が移り変わり、世代も変われば、色々な変化が生まれます。

・その地域にずっと住み続ける時代ではなくなる

・子どもの就職を通じて、家族、親族がさまざまな地域に住みバラバラになる

・核家族化が進んでいく

 

昔からの慣習を引き継ぐことも大事です。

しかし、社会の変化に合わせて、残った遺族側の生活と照らし合わせて考えることも重要です

 

故人への想いは大事ですが、残った遺族が大変な思いをするのを故人は望むでしょうか?

残った遺族側の視点で葬儀を考えることも重要だと、私は考えます

 

家族葬にしたことで起こった人間関係の変化

家族葬では、葬儀に呼ばれなかった家庭と不仲になることがあると言われます

これは事実だと思います。 

この『家族葬後の人間関係の変化』について、私の実例を紹介します。

 

人間関係の変化1:呼ばなかった家庭との連絡がなくなった

私が行った父の家族葬では、父の母方の従兄弟さんを呼びませんでした。

逆に父方の従兄弟さんは呼びました。

 

その結果、父の母方の従兄弟さんの一部の方は、葬儀後に弔問にお越しいただきましたが、それ以降で家庭間のやり取りはなくなりました

当然、今まで通りのの家庭間での行き来もなくなりました

 

少し寂しく思うかもしれません。

しかし、それを割り切って家族葬を選んだので、後悔はありません。

 

人間関係の変化2:一家のお手伝いに呼ばれなくなった

父の葬儀の2週間後に、一家の方が亡くなったとの訃報が回覧で届きました。

 

今までの慣習ならば、同じ一家なので、まず電話連絡があったはずです。 

しかし、同じ一家で仲の良いお隣さんに聞くと、私の家以外には連絡があり、亡くなった当日に集合したとのこと。

私の母は動揺し、行ったほうが良いのか落ち着きませんでしたが、これは割り切りの結果です。

 

もしかしたら気を遣ってくれたのかもしれません。

逆に、同じ一家同士のお付き合いはもうしない、と思われたのかもしれません。 

どちらが真実かわかりませんが、そう割り切った以上、覚悟すべき結果でしょう。

 

変わらなかった人間関係:ご近所同士でトラブルはなし

逆に、親戚や一家といった特別な間柄以外で、村八分のような扱いがなかったのは幸いです

 

家族葬を選ぶ上での心構えとアドバイス

ポイント

最後に、家族葬を選んだ私の実体験から学んだ『家族葬を選ぶ上での心構えとアドバイス』をご紹介します

運よく、村八分のような事態は避けられましたが、そうとは限りません。

 

この点は、その土地が時代に合わせて変化しつつあるのか?を知ることが、実は重要です。

この土地の変化については、アドバイスとして説明したいと思います。

 

家族葬を選ぶときの心構え

周囲とのお付き合いが変化することは覚悟しておく

・葬儀に呼ばなかったご家庭とのお付き合いはなくなる

・周囲から多少の批判が生まれることはある

 

これは家族葬で必ず付きまとう不安です。

故人とお付き合いのある方は、葬儀で最期を見送りたいと思うのが自然です。

 

しかし、私が家族葬を選んだ理由は『今までの関係を断ち切る』です。

その結果、お呼びしなかった家庭との関係が希薄になるのは当然です

直接言われなくても、裏で多少の批判は出ていると思います。

そのため、家族葬を選ぶ場合には、村八分とは言わないまでも、今までお付き合いしていたご家庭との関係が薄くなることは、あらかじめ覚悟すべきことです。

 

家族葬を選ぶ上でのアドバイス

アドバイス1:親しい関係の方には事前連絡

お呼びしない方には事前に『家族葬で』と伝えておく

 

これは完全に私見です。

 

世間一般では、次のような意見があります。

家族葬を行ったあとに、家族葬にて執り行いましたとお伝えする

 

しかし、私の経験では、今までお付き合いのあったご家庭には、最低限、次の2点は、事前に伝えたほうが良いと思っています。

 

家族葬でも親しい間柄には事前に伝えるべき内容

・故人が亡くなったこと

・葬儀は家族葬で執り行うこと

 

というのも、古くからその土地に住んでいる方の多い地域では、

・人の出入り

・噂

で、結構簡単に故人が亡くなったことが知れ渡ります。

 

実際に私の場合も、どこで聞いたのか、葬儀業者やお寺さんに葬儀の日時の問い合わせが何件かありました。

 

そのため、葬儀後に亡くなった連絡を聞くと、何故教えてくれなかったのか?

という気持ちで、相手は当然良い気分にはなりません。

 

それを避けるためにも、家族葬で行う特別な理由を言わなくても、亡くなったことと家族葬で、という2点は事前連絡が無難だと思います。 

実際に、私はお呼びしない親戚に電話をし、葬儀は家族葬で行います、とだけ伝えたところ、相手も呼ばれていないことを察知してくれました。 

 

ただ1点、親戚には連絡したけれども、一家には何も連絡しなかったことは後悔しています。

いくら慣習を断ち切るという目的であっても、最低限、お手伝いは不要とでも事前に伝えておけば、相手に不快な思いをさせずに済んだと思っています。

 

アドバイス2:地元の風土に変化がないか確認する

・葬儀業者に、自分の地元で家族葬が増えているか確認

・実家の地域に、新しい家庭が入りつつあるのかもポイント

 

私は家族葬を決める前に、葬儀業者に『この地域で家族葬が増えているか?』を確認しました。

その結論は『増えている』でした。

 

私の実家の地域は、昔ながらの家も多い一方、新しく家を建てて移り住む人も増えていました。

そのため、新しく移ってきた人が葬儀を行う場合は、今までの慣習に縛られない形で葬儀を行っていました

これが徐々に、地域全体に葬儀に対する考え方の変化を生んでいったものと考えています。

 

このように、

・その地域で新しい家庭が増えているか?

という点は、家族葬を選ぶ上での意外に重要な判断材料になります

 

 

 

まとめ

・家族葬は、お付き合いを継続できないご家庭との関係を断ち切ることになる

・遺族が、今後もお付き合いを継続できるかの視点で考えることも重要

・家族葬を選んだ理由をしっかりもち、葬儀後の出来事に対して心構えを持つ

・家庭関係を考え、最低限、一報入れるべきご家庭には家族葬の連絡をすると無難

・地域で家族葬が増えているかの確認は、1つの安心材料となる 

 

いかがでしたでしょうか?

 

家族葬を選ぶ理由はさまざまで、それで良いと思います。

そして、社会の変化に合わせて、葬儀の在り方が変化するのも当然だと思います。

 

故人への想いを大事にしながらも、残った遺族側の視点で考えてみる、という見方で葬儀の在り方を考えてみてはいかがでしょうか?

 

よい選択ができることを願っています。