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【基礎徹底!】大学受験化学のおすすめ教材(問題集・参考書)と勉強法 - わかりやすい勉強で苦手を克服 -

【基礎徹底!】大学受験化学のおすすめ教材(問題集・参考書)と勉強法 - わかりやすい勉強で苦手を克服 -

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大学受験化学は、覚えることが多く、計算も煩雑なため、理科科目の中でもかなり厄介です。

そのため、化学を苦手科目とする受験生は、他の物理・生物に比べて非常に多いです。

 

本記事では、化学を苦手とする大学受験生に向けて、化学をわかりやすく勉強するためにおすすめできる教材(問題集・参考書)を厳選して紹介します。

これは、私が塾講師として指導するにあたり、数多くの問題集・参考書から厳選したもので、どれも偏差値50以上を目指すための本です。

 

本記事の対象者

  • 基礎ができていないと思う人
    ※多くの分野で悩みを抱えている人
  • 基礎を固めるための問題集・参考書を知りたい人
  • 化学の偏差値50以上を目指したい人

 

問題集・参考書だけでなく、おすすめの勉強法も紹介するので是非参考にしてください。

 

 

 

 

おすすめ教材(問題集・参考書)の基準

本記事で紹介する教材は、全て次の特徴があります。

 

参考書

  • わかりやすい丁寧な解説文
  • 図説がわかりやすい
  • 上級者向けの余計な情報が少ない

 

問題集

  • 問題の難易度が明確
  • 解くべき問題が明確
  • 解説が親切

 

本記事では、上記に該当する問題集・参考書をそれぞれ2~3つ紹介します。

本記事の対象者は、化学が苦手な人です。

解説が親切なことは当然としながらも『下手に難しい内容に触れずに学習が進められる』という効率性に重点を置きました

 

わかりやすい参考書と、その勉強法

今回紹介するおすすめの参考書は次の3つです。

  • はじめから丁寧にシリーズ
  • 鎌田の化学講義シリーズ
  • 解法の焦点シリーズ

 

全て良書なので、どれを選んでも損はしません。

ただし、本の作りにそれぞれ特徴があるので、自分の好みに合う参考書を選んでください

参考書の使い勝手や見た目は学習意欲に直結するので大事ですよ。

 

はじめから丁寧にシリーズ

私が受験生だったころから存在する伝統的な超初心者向けの参考書です。

 


鎌田の化学基礎をはじめからていねいに (東進ブックス 名人の授業)

 


岸の化学をはじめからていねいに【理論化学編】 (東進ブックス 大学受験 実力講師)

 

特徴

  • 説明文が話し言葉なので固くない
  • 話し言葉なので文章は長め
  • 図説はしっかりある
  • 応用は一切触れず、教科書の理解が目標
  • 親しみやすさを重視する人向け

 

本書は、教科書の理解に苦しんでいる人のサポート教材として最適でしょう。

説明文が話し言葉なので、非常になじみやすく、参考書によく見られる難しい表現がありません

そのため、化学に苦手意識を持っている人にとっては、ハードルがかなり下がって学習を進めやすくなるでしょう。

当然、図説などもしっかり用意されています。

とにかく、化学に親しみをもって学習したい人に向いた一冊と言えるでしょう。

 

鎌田の化学講義(理論・有機)

化学の分野で有名な予備校講師が作った参考書です。

 


鎌田の理論化学の講義(大学受験Doシリーズ)

 


鎌田の有機化学の講義 三訂版(大学受験Doシリーズ)

 

特徴

  • 文章量は普通
  • とにかく図説が綺麗で丁寧
  • 問題演習もあるが、少し難易度が高め
  • 図が欲しい人・おしゃれな見た目の参考書が好みの人向け

 

本書は、さきほどの『はじめから丁寧にシリーズ』と異なり、説明文の口調は普通です。

※教科書よりは易しめ

 

ただし、本書の最大の特徴は『綺麗で丁寧な図説』と言えるでしょう。

図で理解した方が良いと思われる部分には、遠慮なく図説が使われています。

そして、その図がとても見やすくて、わかりやすいです。

色使いも丁寧なので、見た目が非常におしゃれです。

図で視覚的に理解したい人や、おしゃれな見た目が好きな人に向いている参考書と言えるでしょう。

 

なお、参考書には問題演習もついていますが、これは少し難易度が高めです。

そのため、問題演習をするならば、後で紹介する問題集を使った方が良いでしょう

 

解法の焦点

大学受験で有名なZ会が出版している参考書です。

 


化学 解法の焦点 理論編

 


化学 解法の焦点 無機・有機編

 

特徴

  • 左ページに重要事項が箇条書き風にまとまっている
  • 右ページに理解を促す図の説明がある
  • 見開き1ページで重要事項の確認と再理解ができる
  • 教科書がある程度理解できている人の再確認用に最適

 

非常にコンパクトにまとまった参考書です。

とにかく重要なことだけに特化し、その中でも図で理解することが望ましい内容だけを厳選して図で説明する作りです。

見開き1ページで重要事項とその理解を確認できるので、今、何を意識すべきかが明確で、迷いが生まれにくいです。

ただし、非常にコンパクトな作りなだけに、手取り足取りといった細かい説明はありません。

そのため、教科書をある程度理解できている人が、知識の整理用として利用するのが好ましいでしょう。

 

おすすめの勉強法

  • 全部を読もうとしない
  • 教科書などで疑問を感じたところだけを部分的に読む
  • 理解したら、それに対応する基本問題で演習

 

参考書は理解のために使います。

既に理解していることを読み直しても、新しく得られる知識はなく、時間の無駄です。

そのため、教科書や問題集で疑問を感じたところだけを部分的に読み、必要な知識だけを理解することで、効率的な学習を実現しましょう

 

そして、学習した知識は、それを使うことで徐々に定着していきます。

そのため、学習した知識を使う問題演習は欠かせません

しかし、多くを学んだあとに問題演習をすると、抜ける知識も増えるため、つまずくことが増えて何を復習すべきかわからなくなります。

そこで、学んだ知識をすぐに使うように、小刻みに問題演習をこなしていきましょう。

 

点数を伸ばす化学の問題集と勉強法

今回紹介する問題集は次の2つです。

  • セミナー化学基礎・化学
  • 化学頻出スタンダード問題230

 

セミナー化学基礎・化学


2024 セミナー 化学基礎+化学 セット

 

特徴

  • 使っている学校が多い
  • 問題の難易度が幅広い
    ※1問1答~上位大学過去問
  • 難易度設定が明確
  • 例題に対応する問題番号が記載
  • 化学の勉強にじっくり時間が掛けられる人向け

 

昔から大学受験化学の問題集として良書との評判の高いセミナー化学基礎・化学。

一般的には、学校用の問題集として利用されているため市販はされていません。

そのため、手に入れるためにはAmazonや本屋などで注文する必要があります。

 

学校で使われることだけあり、超基本から応用まで幅広く問題が用意されています。

そのため、これ1冊をやり切るだけでも、十分に有名上位大学の対策になります。

掲載されている問題は、難易度に応じて『基本例題⇒基本問題⇒発展例題⇒発展問題』と細かく分かれているため、自分の実力に合った問題を選びやすいです。

1つの目安ですが、偏差値50を目指すのであれば、まずは基本問題まで手が出ることを目標に学習すると良いでしょう。

ちなみに、発展問題は難しく、有名上位大学の過去問が多いので、無理に手を出すのはやめましょう。

 

なお、この本の良い特徴として『例題に対応する基本問題・発展問題の問題番号が書かれている』という点が挙げられます

限られた問題数のなか、例題として取り上げられる問題は重要度・優先度が高いです。

つまり、その重要な例題と似た問題がどれか?を知ることができるのです。

そのため、例題で学んだ知識を使う問題がわかることで、知識の反復演習が効率的に実践できます

 

ちなみに、本書の問題数は比較的多めです。

良い意味では、幅広い問題パターンを演習できると言えるでしょう。

当然、その分だけ多くの問題を解くことになります。

逆に言えば、問題演習に時間が掛かるとも言えるでしょう。

そのため、本書は『化学の勉強にじっくり時間を使える人に向いている』と言えるでしょう。

 

おすすめの勉強法

  • 1問1答~基本問題まで解く
    ※発展系はすべて無視
  • 教科書や参考書で勉強したら、すぐに対応する問題を解く

 

まず、偏差値50を目指すのであれば、解くべき問題は基本問題までで十分です。

発展例題・発展問題といった応用問題に手を出すと、無駄につまずき、勉強の効率が一気に落ちてしまいます。

苦手科目で『応用まで』と下手に欲を出すと、どんどん苦手意識が強くなるので注意しましょう。

 

そして、この問題集は学校で使われるだけあり、教科書のテーマと問題のテーマがほぼ一致している強みがあります。

教科書を2~3ページほど勉強すれば、それだけで解ける問題が必ずあります

化学が苦手な人は、多くを学習してから一気に問題を解こうとしてはいけません。

それは、忘れる量が多くなることで、

  • 問題が解けなかったときに何が駄目だったのかを見失い、復習しにくくなる
  • 解けない問題の多さから自信を無くす

ためです。

せっかく教科書に対応した問題が用意されているのであれば、最低限の理解ですぐに問題演習に移るべきです。

そうすることで、使うべき知識がより明確になり、十分に問題に対応することができるでしょう。

とにかく、苦手な人ほどこまめに演習することが大事です。

その点で、この問題集はかなり使いやすいと言えるでしょう。

 


2024 セミナー 化学基礎+化学 セット

 

化学頻出スタンダード問題230


化学頻出スタンダード問題230選〈改訂版〉 (駿台受験シリーズ)

 

特徴

  • 化学全分野で230問と厳選
  • 難易度はすべて基礎~標準まで
  • 化学の勉強にあまり時間が掛けられない人向け

 

これは、学習量の多い化学の全分野を全230問と厳選に厳選を重ねたコンパクト問題集です。

これだけコンパクトに収まっていることから、かなり効率的に問題演習できることがわかります。

当然、出題パターンも重要なものに厳選されているため、標準レベルまでで解くべき問題演習がこの1冊で実現できます。

しかも、難易度は基礎~標準までに抑えられているため、下手に難しい問題で苦しむこともないでしょう。

特に化学の勉強に時間が掛けられない人、試験までの残り時間が少ない人には最適な1冊と言えます。

 

おすすめの勉強法

  • ★★★の問題は解かなくて良い
  • 教科書・参考書と照らし合わせながら解説を読むと効率的

 

問題の難易度は基礎~標準までで安定しているので、特に難しいことを考えずに使って良いでしょう。

なお、★★★の問題は難しめなので、あえて解かなくても十分に基礎力を磨くことができるので、最初は無視して良いです。
※本書の難易度設定:★(基礎)~★★★(応用)

ちなみに、本書の★★★の問題はかなり少ないので、それで解ける問題数が大きく減ることはありません。

 

先ほどのセミナー化学基礎・化学と比べると、圧倒的に問題数が厳選されています。

そのため、1問で出題される学習範囲は少し広めになります。

そのため、解説を読むときは、教科書や参考書を手元に置き、疑問が生まれた部分を確認しながら進めると、効率の良い復習ができるでしょう。

なお、解説は図や考え方がしっかり書かれているので、その点は安心して良いですよ

 


化学頻出スタンダード問題230選〈改訂版〉 (駿台受験シリーズ)

 

【補足】大学受験化学の学習法

補足です。

正しい問題集の使い方を知ることは、先ほどまでの『おすすめの勉強法』を効果的にするために重要です。

次の記事で、正しい・効果的な問題集の使い方を紹介しています。

問題演習をしても実力がついている気がしない方は、一度参考にしてみてください。

 

問題集の効果的な使い方

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また、大学受験化学では、学習順序を工夫することで、効率的に点数を上げることができます。

これを次の記事で紹介しているので、受験までの日数が限られている人は是非参考にしてください。

 

点数を上げる化学の学習順序の工夫

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その他補助教材と勉強法

ここでは、メインでは使わないが、知識の確認や計算練習といった用途で活躍するサポート教材を紹介します。

化学(基礎)1問1答


化学基礎一問一答【完全版】 (東進ブックス 大学受験 高速マスター)

 


化学一問一答【完全版】 (東進ブックス 大学受験 高速マスター)

 

覚えることの多い化学の知識問題を、歴史の穴埋め問題のように1問1答で確認できる問題集です。

英単語帳のような小さいサイズなので、持ち運びに便利です。

化学の知識を隙間時間で気軽に確認するのに最適です。

 

改訂版 大学入試 ゼロからはじめる 化学計算問題の解き方

高校の問題集には、小学校のドリルのような問題集が少ないです。

化学を苦手とする人は、基本計算問題ができていないケースが多いです。

この基本計算を定着させるには、ある程度の反復演習が必要で、特に基本問題に特化した問題を繰り返し解くことが有効です。

本書は、その点でかなり使える問題集で、次の記事で具体的な使い方も含めて紹介しています。

化学の基本計算で悩んでいる方は、是非一度確認してみてください

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まとめ

いかがでしたか?

化学の市販の問題集・参考書は多く存在しますが、今回紹介したものは、どれもクセがない正統派の基礎向け教材です。

  • 正しい問題集・参考書の選び方
  • 正しい使い方

これを心掛ければ、必ず勉強した分だけの成果がついてきます。

化学の苦手から抜けるために、多くの教材で悩んでいる方は、今回紹介した教材を是非参考にしてみてください。