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【もう迷わない!】大学入試の過去問はいつから始めるのが正解?時期・ペースを解説

過去問をいつから始めるのか?時期・ペース

大学入試の過去問はいつから始めるのが正解か?

 

これは人によって意見が分かれます。

また、極端かつ代表的な考え方に次の2つがあります。

  • 過去問を解きまくれば点数が上がる
  • 実力がついてから過去問を始める

 

この考え方の気持ちはわかりますが、私はどちらも不適切だと考えています。

 

それは、過去問が大学入試に合格できる万能な問題集でもなければ、本番の入試のように重たいものでもないからです。

仮に、過去問で悪い点数を取っても不合格になるわけではありません。

重要なことは『過去問を使う目的』です。

 

本記事の対象者

  • 過去問をいつから始めるのが良いか?わからない方
  • 過去問をやる目的がわからない方

 

本記事では、私が大学受験を指導してきた経験・実績に基づき、これらの疑問を解決していきます。

本記事を参考にすれば、過去問を始める時期で悩むことは無くなります

 

 

過去問をやる目的は?

  • 入試の難易度と自分の実力の把握
  • 出題量と試験時間のバランスの把握
  • 入試の傾向の把握
  • 入試本番を想定した模擬試験として利用

 

大学入試の過去問をやるうえで重要なことは『目的』です。

ただ何も考えずに過去問だけをやっても、実力・成績は効果的に上がりません

時間の浪費です。

過去に出題された志望校の入試問題である過去問を有効活用するためにも、次の目的意識をしっかり持っておきましょう。

 

問題の難易度と自分の実力がわかる

  • 自分の現状と志望校とのギャップを知る
  • 伸ばすべき科目など、学習目標を明確にする

 

大学入試の試験の難易度は、志望校によって異なります。

一般的には滑り止めを考えて、階段式に難易度が異なる大学を受験するでしょう。

その中で第一志望(一番難易度が高い)の大学の問題が、どの程度難しいのか?を知ることは、

  • 今の自分の現状と目標がどれだけ離れているのか?
  • どれだけ実力を上げなければならないのか?

を考えるうえで、非常に有益です。

むしろ、これを知らないことは『受験勉強の目標が決まっていない』と言えるでしょう。

 

ただ時間を掛けて勉強すれば第一志望に合格できるほど、大学入試は甘くはありません。

志望校に合った実力を身に付けて、初めて合格の権利を手にすることができるのです。

この『自分が身に付けるべき実力の目標設定』のためにも、実際の入試問題で手ごたえを体感することは、とても有効でしょう。

 

大幅に実力が足りないのであれば、勉強時間を増やす必要があるでしょう。

科目によって点数が大きく異なるのであれば、点数の低い科目の勉強時間を増やす必要があるでしょう。

配点の高い分野で大きく失点したのであれば、その分野を強化するのに勉強時間を割くべきでしょう。

 

どの科目・分野も万遍なく勉強する発想は、戦略的とは言えませんし、効率的でもありません。

これら全てが、過去問をやることにより生まれる学習目標の設定です。

 

そして、状況によっては、滑り止めの大学の過去問に苦戦することもあるでしょう。

入試までに残された時間によっては、志望校の変更も真剣に考えなければなりません。

過去問を本番直前まで避けた結果、入試直前でそれに気づいたときを想像すると怖いですよね?

『実力がついてから過去問をやろう』

この発想は、自分の実力と志望校とのギャップを知る時期を後回しにするだけです。

その実力はどの程度なのか?

これは過去問をやらなければ、絶対にわからないことです。

志望校の妥当性を考えるうえでも、過去問は非常に有効に利用でき、自分の目標をより明確にしてくれます

 

出題量と試験時間のバランスがわかる

普段の学習のメリハリと集中力の持続性につなげる

 

試験の出題量と時間は、大学によって変わります。

試験時間に対して、問題の少ない大学もあれば、試験時間が足りないと思われるような出題量の大学もあります。

そして試験時間もまちまちで、大学によっては長い試験時間が要求されます。

 

一方、普段の学習に制限時間はありませんので、タラタラ勉強することができますし、細切れに休憩することもできます。

 

では、メリハリ(読み書きの速さ)のない勉強をしている人が、いざ本番で適切な速度で問題を解けるでしょうか?

長時間勉強を続けていない人が、長い試験時間で集中を維持することはできるでしょうか?

 

できないですよね。 

この『スピード』と『集中力』は一朝一夕では身に付きません

 

この、本番で要求されるスピードと集中力を知った上で、普段の学習につなげることは、実戦力を磨くうえで、とても重要です。
そして、この後で説明する『入試本番の模擬試験』の目的と合わせると、本番での得点力を上げるうえで、とても役立ちます

 

入試の傾向の把握

  • 大学によって出題されやすい分野・テーマが異なる
  • どの分野を強化すべきか(学習目標)がわかる

 

大学入試は定期テストと異なり、試験範囲全体から万遍なく出題されるわけではありません。

大学によっては、出題されやすい分野が偏っており、出題されやすい分野、逆に出題されにくい分野があったりします。

 

この場合、

  • 出題されやすい分野
    学習量・レベルを上げる必要がある分野(高優先)
  • 出題されにくい分野
    そこそこの学習に留めておく分野(低優先)

という具合に、普段の学習内容にメリハリをつけることができ、それが本番の得点力に無駄なく直結させることができます。

 

しかし実際には、全範囲の実力を一通り上げようと思う人が多いです。

その理由は『何も考えなくても努力しているように感じる』からです。

 

しかし、普段の勉強が入試本番の得点に結びつくのは、学習した内容・分野が試験で出題され、それに正解したときだけです。

当然、出題頻度の低い分野が出題された場合に備えて、その分野も学習します。

しかし、その可能性は確率的に低いです。 

つまり、勉強した分野が出題されなければ、極論、その勉強は無駄だったという結果になります。

 

限られた時間で勉強を効率的、かつ高確率で得点につなげるためには、このように強化すべき学習テーマを決めることが重要です。

普段の学習目標を明確にするために、過去問の分析・利用はとても重要です。

 

なお、1年分の過去問だけでは傾向はわかりません。

そのため、志望校の出題傾向を知るならば、実際に問題は解かないで、複数年度の問題の出方を調べてみましょう。

傾向を知るならば見るだけで十分です。

 

入試本番を想定した模擬試験

解く順番・時間配分を試行錯誤して得点率を上げる

 

試験=100点を目指す 

このように試験の目標を考える人は多いです。

 

しかし、実際の大学入試では、

  • 満点を取るのが難しい
  • 満点を取らなくても合格できる

という現実があります。

合格に必要なのは『合格最低点』であり、良い点数ではありません

※合格最低点が非公表の大学もありますが、概ね6~8割が合格最低点です。

 

言われれば当たり前と思うかもしれません。

しかし、この合格最低点を真剣に考えている人は少ないです。 

 

そのため、戦略のない人は前から順番に解いていき、途中の問題で行き詰った結果、それに悩んで無駄に時間を消費してしまいます。

そして、十分に手を付けられなかった後半の問題に対して『この問題は解けた』と、試験後に後悔します。

 

試験は前から解く必要はありません。

そして、自分が得点できる・しやすい分野が前にあるとは限りません。

つまり『限られた試験時間内で自分が最高得点を取れる戦略』を練ったうえで、試験に臨まないと後悔することになります。

 

これを一番練習できるのが過去問です。

 

満点を取らなくても、

  • 点数を取るべき問題は何か?
  • 逆に捨てても良い問題は何か?
  • どのくらい悩んだら、問題を飛ばすのか?

このような試行錯誤を繰り返して得点率を上げるには、過去問を使った演習が最も最適です。

 

この『戦略的に大学入試の目標を定める考え方』を、次の本が明確に解説してくれています。

この本の目標は東大ですが、考え方自体は東大以外の大学入試でも通用します。

  • 科目ごとの勉強時間の割り振りがわからない
  • 入試で勝つための戦略がわからない

といった人は、今の学習を一度止め、この本を読んだ後に目標を設定し、学習を再開すると学習効率が上がるでしょう。

私は、この本(過去版)で大学入試の攻略法を学ぶために学習を1週間止め、学習目標とペースを決めました。

今でもこの本で学んだ考え方は、非常に有効で、より精度の高い学習を実現するのに役立ったと思っています。

是非参考にしてください。

 


2018年度版 新・受験技法: 東大合格の極意

 

過去問をやる時期・ペース

先ほどまで解説した『過去問をやる目的』に従って、過去問をやるべき時期・ペースを説明します。

個人の学習進度によって違いはありますが、概ね、以下で説明する方法で実施するのが良いでしょう。

 

高2冬~高3春・高3夏

目的

  • 学習した範囲内の問題が解けるか?で、自分の実力確認
  • 入試で出題される問題のレベルを把握

ペース

  • 1回で十分

 

あまり早くに過去問を解いても、その効果は薄いです。

それは、解けない問題が多すぎるからです。

 

ただし、高2冬~高3春・高3夏の時期には、全部とは言わないまでも、学習した範囲の問題が過去問で出題されます。

そのため、

  • 未習・十分に学習できていない分野は無視
  • 学習済みの分野の問題の手ごたえ

という基準で志望校のレベルを実感し、自分と目標とのギャップを実感することは、その後の学習目標を立てる上で有効です。

 

学習した範囲で解けなかった分野・配点の高い分野を実感しながら、強化すべき目標を決めましょう。

遅くとも、高3夏までには過去問を一度解いた方が良いです。

実際の本番で出題された問題だからこそ、受験生に響くものは大きいです。

 

ちなみに、現役生であれば、この時期に過去問を解くのは1回で十分です。

それは、本番の入試が約1年後で、この時点で十分に解けないことは当たり前だからです。

そして、それを何回繰り返しても結果は変わらないからです。

 

  • 少ない回数で自分と志望校とのギャップ
  • 全体的な学習を進めながらも、自分が特に磨くべき分野
    ※全分野で一通りの学習が終わった人は『磨く』を重視

を自覚する機会として捉えましょう。

 

そして、この機会は遅くとも高3夏前にしかできません!

入試直前にやっても、気付いたころには『対策する時間がない』という結果になるからです。

そのため、少なくとも、本番6ヵ月前までには1度は過去問を解いて、自分の現状を見極めた方が良いでしょう。

 

高3冬前後(直前期)

目標

  • 点数を取るべき分野の得点力up
  • 試験時間の使い方の実践と反省

 

ペース

・対策が済むたびに実施
・1週間で1~2回

 

せめて直前期までには、一通りの学習を終える、もしくは、出題される範囲の8割程度の学習は終えておきましょう。

そのうえで、

  1. 得点源の実力が足りないのか?(実力面)
  2. 得点源に使う時間が足りないのか?(戦略面)
  3. 不得意分野で底上げできる要素はあるか(実力面)

を振り返ったうえで対策を講じましょう

 

全分野での得点力は、本番では不要です!

  • どの分野の配点が高いか?
    勉強時間を増やして対策する分野
    配点が低くて解けない分野の勉強は後回し
  • 自分がどの分野で得点を取れるか?
    勉強時間を増やして対策する分野
    苦手分野の勉強は後回し
  • 苦手分野に、無駄に時間を割いていないか?
    どの程度悩んだら問題を飛ばすのか?を考える

 

このように、本番想定の実践演習で、最後の復習・試験への挑み方を見直し、本番に向けた調整をしましょう。

 

なお、この時期は過去問を解く頻度を上げて良いです。

それは、志望校のクセを意識したうえで、試験中の立ち回り方を試行錯誤していくからです。
ただし、過去問で間違えた問題だけを見直して次の過去問を解く、という流れは非効率です。

 

せめて、

  • 過去問で間違えた主要分野の見直し
  • 問題を解く方針(解く順番・時間配分)の見直し

を行ったうえで、次の過去問演習に進みましょう。

 

ある問題を単発で間違えることは、当然あります。

ただし、間違えた分野で他に見落としが無いか?を見直すことで、より広い範囲をカバーできます。

過去問で間違えた問題だけの見直しは、わからない英単語1つの意味を確認するのと同じです。

入試直前期だからこそ、残された学習時間の使いどころを過去問で決めましょう。

  

まとめ

  • 過去問をやる時期は、目的別に次の2通り
    ・高2冬~高3春・高3夏
     自分の実力と、受験校の出題傾向を確認し、学習目標をより明確に
    ・高3冬
     本番でより良い点数を取る方法を試行錯誤する実践演習
  • 過去問をやるペース
    ・実力確認、傾向確認ならば1回
     傾向は、実際に解かないで、複数年度の問題を見比べるだけで十分
    ・入試直前の実践演習は、毎回反省と対策をしながら、週2程度で実施する

 

過去問は万能な問題集ではありません。

過去問を使ううえで重要なことは『使い方と目的』です。

読者の方は、本記事を参考に、適切な過去問の使い方を実践し、効果的な学習へと結び付けてください。

 

なお、過去問や大学入試に関連した次のような記事も紹介しています。

是非参考にしてください。

 

過去問の効果的な使い方

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科目別勉強法・レベル別のおすすめ参考書・問題集の紹介

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