- 首・肩のひどいコリ
- 腕・手にしびれなどの違和感
これは、スマホ首(ストレートネック)が原因かもしれません。
スマホ首は現代病の1種で、そこまで深刻な病気ではないと思うかもしれません。
しかし状態が悪化すると、手足の動作に強い違和感を感じるようになり、思わぬ不便利さと不快感に悩まされます。
実際に私は、首の強い痛みで苦しみ、手がうまく動かせなくなり困っています。
それだけ、スマホ首は放っておくと怖い状態です。
本記事では、私が体験した、日常生活に支障が出るまで進行したスマホ首(ストレートネック)の症状を紹介します。
これから紹介する症状に覚えのある方は、一度、近くの整形外科で診察を受けることをお勧めします。
スマホ首・ストレートネックとは?
- 首の骨が直線状に変形した状態
本来、首の骨は『くの字型』に曲がっています。
具体的には、首の真ん中付近の骨が前面に突出する形状をしています。
しかし、スマホ首になると、首の骨がキリンの首のように直線状に変形してしまいます。
私が整形外科でレントゲン撮影をしたら、首の骨がキリンのようにきれいに直線になっていました。
そして、頭と首の付け根付近の頸椎(けいつい)には、
- 自律神経
- 腕・手足の運動・感覚に関係する神経
が存在します。
スマホ首になると、本来の首の骨の形状が歪むことで、これらの神経を圧迫・刺激してしまいます。
首から肩・手に強い違和感を覚えるのは、このためです。
スマホ首の具体的な症状
ここから、私が実際に体験したスマホ首の症状について紹介していきます。
首回りの症状
- 首・肩が常にこわばっている
- 頭を後ろに倒そうとすると痛い
※さらに左右に傾けると、肩付近が特に痛い
PCやスマホをいじっていると、肩こりがひどくなることは、多くの方が経験していると思います。
基本的には、スマホ首でも同じです。
ただしスマホ首の場合は、その痛みが普段よりも強く感じます。
感覚的には、マッサージなどで感じる『いた気持ちいい ~ 痛い!』といった感じです。
マッサージならば一時的な痛みで済みますが、スマホ首になると四六時中、この痛みを感じるので大変苦痛です。
ここで、痛み方についてもう少し詳しく説明します。
まず、頭を後ろに倒すだけで首の付け根がひどく痛みます。
そして、その状態から頭を左右に傾けると、傾けた側の肩付近の筋肉がひどく痛みます。
感覚的には、頭を移動させたときに圧縮された筋肉のカタマリから強い痛みが発せられる感覚で、筋肉内側から痛みます。
ここまでくると、首回りの筋肉が凝り固まって辛抱ならない状況でしょう。
腕・手の症状
- 腕が凝って動かしにくい
- 指に過剰な力が入る
- 字を書く・箸でつまむときに指先が震える
- 短時間の手先の作業で、手首が痛む
先ほど、首の頸椎には、腕・手の感覚や運動をつかさどる神経があると述べました。
スマホ首になると、骨の変形により、この神経が圧迫されるため、腕・手に強い違和感を覚えるようになります。
もう少し具体的に説明していきましょう。
腕の症状について
腕の筋肉がこわばると、腕が動かしにくくなります。
例えば、こぶしを握って腕全体に力を入れてみましょう。
そしてその状態のまま、腕を動かしてみましょう。
すると、リラックスした状態に比べて、腕の運動の幅が狭く、ひどくぎこちないことを実感できると思います。
これが慢性的に起こります。
次に紹介する手の症状と関係しますが、指先で何か細かい作業するときに、特にこの感覚が強くなります。
手の症状について
まず、手をグー、パー、グー、パーと開け閉めを繰り返してみましょう。
すると、指に余計な力が掛かることを感じます。
これも指の筋肉のこわばりの1つで、指が何かの動作をしようとしたときに実感し、細かい動作ほど、より強い違和感を覚えます。
逆に、指に力を入れない場合は、何の違和感も感じません。
そのため、指で何か繊細な作業をしようとしたときに、指の動きが意識に追いつかず、上手くいかないことに気付き始めます。
私が特に実感しているのが、次の事例です。
- キーボードのタイプミスが目立つ
- 字を書くときに、指に力が入りすぎて震える
- 箸の細かい操作で震える
字を書く・箸の操作は日常生活に馴染み過ぎているので、かなりの不快感です。
私自身、自分の体が大丈夫なのか心配になりました。
字を書く・箸を使うことは、他人の前でする動作でもあるので、他人からどう見られるのか?と不安にもなりました。
これが病院に行くキッカケとなりました。
そして、指先を短時間動かすだけで手首が痛み始めます。
これは、学生の方ならば勉強で、社会人の方ならば仕事で大変不便します。
スマホ首は、聞こえは軽いですが、症状が進行すると、日常生活が大変不便になるので甘く見てはいけません。
その他の症状
- めまい
- ふらつき
頸椎には多くの神経が集中しているため、スマホ首による症状は他にも現れます。
私が自覚しているのは、めまいとふらつきです。
これは常に感じるわけではありませんが、ふとしたときに利き手側の視界がぼやけて、足がふらつくことがあります。
実際にスマホ首になって思いますが、これらの症状は単なる疲れが原因と思わない方が良いと思います。
PCやスマホで一時的に症状を感じるならば、姿勢の改善を考えた方が良いでしょう。
症状が悪化する前に自分で対処できるならば、長期的に見て健康的ですし、病院にかからない分、経済的でしょう。
一方、慢性的にスマホ首の症状を感じているならば、一度、病院にかかったほうが良いでしょう。
私のような状態です。
この状態では、定期的なリハビリで状況改善を図り、それと並行して、事態の悪化を防ぐべきです。
先ほどまでに紹介した症状を、今後ずっと経験する、もしくは、それが悪化するより大分マシです。
一度、根本的に体を健康状態に復帰させてから、姿勢などに意識を向け、再発防止を心掛けることで生活の質が格段と上がるのではないでしょうか?
スマホ首はどこに行くべきか?
- まずは整形外科
最初は整形外科に行った方が良いです。
理由は2つあります。
- 保険が適用できる
※費用を安くできる - レントゲンで骨の実態を確認できる
整体・接骨院を考える方もいらっしゃると思いますが、まずは整形外科で診察するのが良いと思います。
事故案件でなければ、整体・接骨院では保険適用外となり、1回の施術が高くなります。
一方、整形外科であれば保険が適用できるので、診察費用を抑えることができます。
さらに、自分の骨の状態はレントゲンで確認したくありませんか?
私は、自分の首の骨がキリンのように真っすぐな状態であることをレントゲンで確認しました。
だからこそ、スマホ首が今の不快感の原因だと信じられました。
その方が、普段の姿勢の心掛けや、症状に対する向き合い方も大きく変わると思います。
そのため、自分が本当にスマホ首なんだ、と自覚するためにも、レントゲン撮影できる整形外科に最初にかかった方が良いのではないでしょうか?
まとめ
スマホ首の症状
- 首・肩が常にこわばっている
- 頭を後ろに倒すと痛い
- 腕が凝って動かしにくい
- 指に不要に力が入る
- 字を書く・箸でつまむときに指先が震える
- 短時間の手先の作業で、手首が痛む
- めまい
- ふらつき
診療する科
- 整形外科
現代において、スマホ首は簡単になりうる症状です。
そして、その症状の不便さ・不快感は、想像よりも辛いです。
だからこそ、スマホ首にならないような日頃の注意、そして、症状に覚えのある方は、いち早い対処が重要です。
日常に潜む厄介な症状だからこそ、スマホ首に覚えがある方は、いち早い対処が日々の生活を快適に導くでしょう。