生きていれば、嫌なことで落ち込むことがあるのは当然です。
落ち込まない人間など世の中にいないのではないでしょうか?
しかし人は、落ち込んだ状況から立ち直ろうとして何かと頑張るものです。
本記事では、生粋のネガティブ人間である筆者が落ち込んだ時に考える4つの思考法・立ち直り方をご紹介。
この立ち直り方は、無理に頑張るのではなく、受け身の姿勢で周りの状況・自身の状況を受け入れながら、より自然体で過ごしていこうという考え方です。
人によっては、
- 達観している
- 頑張ることを諦めている
- 甘い
と思われる内容かもしれません。
しかし、性根がネガティブな私には、今のところ一番しっくりきている立ち直り方で、ストレスによる抑うつの療養中になった今では、これを意識して生活しています。
落ち込んで頑張るのが辛い方は、1つの参考にしてみてください。
立ち直り方1:
落ち込むことは自然だ
- 落ち込むことは仕方のないこと
- 適当に流しても良いし、逃げても良い
- 時や環境の変化で状況は変化する
世の中には色々な考えをもった人がいます。
そんな色々な考えを持った人が集団で生きているのが社会。
そのため、生活していくうえで意見・考え方の不一致などが起こるのは当たり前です。
そして、何が正しいかなど一律で正解が決められるほど世の中は単純ではありません。
さらに、自分が望むように他人を操作することもできません。
変えることができるのは自分くらいでしょう。
そのため、冒頭にも書いたように、人間生きていれば、嫌な思いで落ち込むことがあるのは当たり前です。
落ち込むことは、心の風邪や交通事故のようなものです。
どんなに用心していても、風邪や交通事故を100%防ぐことはできません。
周りを完全に制御することはできないのですから。
そんな当たり前なことに対して、毎回深く、長く落ち込んでいては、身も心も持ちません。
そんなことで長々と落ち込むくらいなら、思い切って『仕方がないこと』と諦めてみては如何でしょうか?
そして、辛いことなら無理に頑張って受け止めず、適当に流してしまっても良いのではないでしょうか?
辛ければ、一旦は無視です、無視。
さらに、その辛い環境に居続けなくてはいけない理由はありますか?
耐えられないほど辛いのならば、逃げてしまっても良いでしょう。
一旦は触れるのを止めましょう。
環境が変われば、見える風景が変わることは往々にしてあります。
一度逃げた結果、落ち着いて向き合えるようになることもあるでしょう。
落ち込んだ状況から立ち直ることは、落ち込む出来事と真正面から向き合うことだけではないと思います。
自分を優先し、必要に応じて逃げてしまうことも立ち直り方の1つと言えるのではないでしょうか?
立ち直り方2:
落ち込んだら無理をしない
- 落ち込んだら無理をしないし、頑張らない
- 自分を大事にすることが1番
先ほど『落ち込むことは心の風邪や交通事故』と表現しました。
落ち込んでいる状況は、心が病気やケガになった状態と言えるでしょう。
さて、日常生活で病気やケガになったらどうしますか?
無理をせず安静にしますよね?
ブラック企業や極端に理不尽な人でなければ、ほとんどの人がそう思うし、そうするでしょう。(※補足:無理を強いるブラック企業や人と戦うのは無駄なので、逃げてしまった方が吉)
では、自分が不調に陥ったらどうしますか?
他人であれば休むべきと思える状況でも、自分事になると意外にも頑張ってしまうのが日本人です。
根本が頑張り屋さんな性格です。
- 他人に迷惑を掛けてしまう
- 他人からの評価が下がる
勝手に自分で悪い想像を膨らませ、心に悪い影響を与えながら無理に頑張ろうとします。
しかし、不調のときはパフォーマンスが下がっているので、どんなに頑張っても普段の100%の能力は発揮できません。
60%・40%程度の頑張りで済むことであれば、先ほどの『適当』の考え方と同じく、そこそこの労力で済ませてしまっても良いでしょう。
しかし、ハードルの高い課題については、無理をせず養生を優先してしまっても良いのではないでしょうか?
プロスポーツ選手がそうであるように、調子に波が生まれるのは当たり前です。
下手をすると『上手くいかない⇒落ち込む⇒上手くいかない』の悪循環に陥り、自分だけでなく、本当に他人にまで迷惑を掛けてしまうかもしれません。
それならば、調子の回復を優先し、一度逃げてしまっても良いのではないでしょうか?
時間的にそれができないのであれば、代わりの誰かに積極的に助けを求めても良いでしょう。
永遠と休むわけではないのですから。
むしろ、自分を大事にして本来のパフォーマンスを取り戻そうと努力している自分を褒めてしまってもよいくらいです。
『強い自分を作る』ではなく『自分を大事にする』ことも立ち直り方の1つでしょう。
時間が経てば、自ずと前向きに思えることが増えてくるでしょう。
そのときまでは、無理せずほどほどに。
立ち直り方3:
上手く他人と比較する習慣を
- 『目標にする』と『ねだる』は違う
- たった数個の憧れが手にできなくても人生は終わらない
- 自分にあるものにもっと目を向ける
素敵であこがれるような他人と自分を比較して落ち込むこともあるでしょう。
自分にないものを持っている他人を見ると、どうしても羨ましくなり、引け目や負い目を感じるものです。
もし他人の良いところを目標に励めるであれば、他人と比較すること自体に価値があるので、どんどん羨ましく思って良いでしょう。
しかし、その比較が単なる『ねだり・欲しがり』であるならば、それはただの考え損です。
すぐには手に入らないものだから、単に欲しがるだけ無意味な苦痛を味わい続けるだけです。
自分に何かしらの変化を生むのであれば、多少なりとも労力・苦労は必要です。
その憧れは、労力・苦労に耐えるだけの価値があるものなのか?
もし、その労力・苦労ができないのであれば、その憧れはさっさと捨ててしまって良いでしょう。
欲しいものを全部手に入れようとしていたらキリがありません。
そんな憧れが手に入らなくても人生は終わりませんし、それよりも欲しいと思える他の目標が見つかるでしょう。
自分が多少背伸びをして手に入れられるであろう目標・憧れにだけ真剣に目を向けてみては如何でしょうか?
さらに言えば、他人には無くて、あなたにある良いところもあるはずです。
他人のものは簡単に良く見えるのに、自分が持つ良いものには意外にも気付かないものです。
自分が持つ良いところに気付くためには、意識的に自分を見なければなりません。
どんな些細なことでも良いです。
そんな『自分が持つ良いところ』を見つけると、無駄に人と比較することなく、自分に自信が持てるようになるのではないでしょうか?
ほどよい他人との比較。
自分をもっと良く見る自分との向き合い方。
他人・自分との向き合い方も、無駄な落ち込みから立ち直るためには重要でしょう。
立ち直り方4:
すぐに正解を欲しがらない
- 正解など簡単には手に入らない
- 失敗することが当たり前
- 何回失敗しても人生は終わらない
落ち込んでしまうと『何か良い方法があるはず』だと正解を探し出したくなるものです。
- 巷にある多くの自己啓発書
- Youtubeなどの自己啓発動画
今では簡単に多くの情報が手に入るので、落ち込むたびに色々な情報に飛びついていませんか?
しかし、正解が簡単に見つかるほど世の中は簡単ではありません。
何か良さそうな方法を見つけても、それで上手くいかず『自分は駄目だ』とさらに落ち込んでいませんか?
そんな簡単に正解が見つかるのであれば、世の中にこんな多くの情報が出回るわけありません。
本記事を書いている私の話もそうですが、世の中の情報の多くは、たまたま上手くいったケースというのが大部分だと思っています。
もしくは、完全に正論だけれども、それを実現するには相当の努力と時間が必要なケースです。
いずれにせよ、言いたいことは『簡単に正解に辿り着くことはできない』ということです。
途中で何回も失敗するのが当たり前です。
失敗するたびに深く落ち込んでいては、身も心も持ちません。
失敗しても、まず試してみたことに価値があり、それだけで一歩前進しています。
失敗したっていいじゃないですか?
上手くいかないことがあってもいいじゃないですか?
世の中の多くの成功・正解は、その失敗の積み重ねの先にあります。
失敗しても人生は終わりません。
失敗したら、そこで立ち止まって落ち込むのではなく、じゃあ次どうしようかな?と前を向いて考えてみましょう。
失敗のあとに次を考える頭の切り替え習慣は、落ち込んだ状態から早く立ち直るために必要不可欠です。
すぐに実践できるような簡単な方法ではありませんが、日々の中で意識していけば、徐々に習慣化されていき、立ち直りの早い自分に辿り着けるでしょう。
まとめ
- 落ち込むことがあるのは当たり前
- 辛ければ無理をしない
- 上手く他人と比較する
- すぐに正解を欲しがらない
いかがでしょうか?
人間誰しも落ち込むものです。
重要なことは、落ち込んだ後にしっかり立ち直ること。
落ち込むことは当たり前と思い、辛ければさっさと逃げて無視しても良い。
辛いことから距離を置いても良い。
そのうえで調子が整ったときに次を考える。
さらに、その落ち込む出来事があったとしても、あなたには良いところがあり、それが失われたわけではない。
私も含めて、そう簡単には、すぐに立ち直れるようにはなれないでしょう。
しかし、今はすぐに立ち直れなくても、日々の意識のしかたで、立ち直るまでに掛かる時間は徐々に短くなっていくでしょう。
そう簡単に人生は終わらないので、気長に、気楽に考えていきましょう。