初心者庁 生活局

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【喪主の体験談】喪家に伺う門送り 流れと服装・マナー解説

門送りのサムネイル

地域の慣習性の強い『門送り』について、実際に喪主を務め、自宅で門送りを経験した私が、門送りの流れから、会葬者の当日の動き・マナーについて解説します

 

門送りは地域の慣習が強いです。

そのため、慣れない土地で『門送りの連絡』が突然来て困る方は多いと思います。

 

そこでネットで門送りを調べても、わかることは次の内容がほとんど。

 

門送り

・喪家には伺わず、自宅の前で故人を見送ること

・葬儀後に、会葬者の方を見送ること

 

しかし、世の中にはこれに当てはまらない門送りは多数あります!

具体的に言うと、故人の自宅で行う門送りです。

 

当然、遺族・親族のみならず、近所の方も集まるので、失礼のないように気を付けたいものです。

しかし、門送りの流れや、当日の服装といったマナー関係がわからなければ不安になります。

 

そこで今回、故人の自宅で行う門送り未経験の方に向けて、次の内容を紹介していきます。

 

記事の紹介内容

1:故人の自宅で行う門送りの流れ・内容

これを知れば、喪家で行う門送りの全体像がわかってきます

2:門送りの服装・マナー

門送りで恥をかかないための、最低限の知識を知る

3:門送りで困ったときの対処

地域で微妙に作法が異なる門送り。

全体像を知った上で、最終確認する方法を知れば、バッチシ!

困ったときにどうすればよいのかを知れば、取るべき行動がわかる

 

 

門送りでやること・流れ

まず門送りの流れを知ることで全体像をつかみます。

なお全体像をイメージしやすくするために、遺族・親族のみが関係する内容にも触れます。

ただし、参列者の方のみが、特に意識したいポイントもあります。

 

そこで、時間の流れにしたがって、見出しごとに対象者を明確にします。

次のルールで見出しをつけます。

自分が、どのタイミングで特に注意すべきか?の目印にしてください。

 

【親族】:遺族・親族のみが関係すること。

【参列者】:参列者のみが関係すること。

【親族・参列者】:全員が関係すること。

【その他】:葬儀業者や限られた近所の方が関係すること。

 

1:【親族・その他】納棺

門送りの前に、遺族・親族、そして葬儀業者による納棺の儀が行われます。

門送りの連絡を受け取った方には、直接関係することではありません。

ただし、どんなことが行われているのかは、知っておいた方が良いです。

 

1-1:【親族】納棺の儀

・遺族、親族のみが集まり、故人を棺へ納棺する

・門送りの大体1時間前くらいに始まる

 

納棺の儀では、次のようなことを行います。

・故人の衣装を葬儀用に着せ替える

・故人との別れとして、親族が故人の体を拭く

・故人の顔に化粧をする

・故人の遺品を棺に入れる

 

当然これは、遺族・親族のみが立ち会うもので、ご近所の参列者の方には関係ありません。

なお、作業自体は1時間程度で終わります。

私の場合も、門送りの連絡時間の1時間前に親族に集まるように連絡しました。

 

つまり、参列者の方は、門送りの時間の1時間前には、納棺が行われていると思っておきましょう。

 

1-2:【その他】門送りの受付・焼香台の設営

・会葬者の名前を書く受付台の設置

・会葬者がお焼香をあげるための焼香台の設置

・葬儀業者、または隣近所が担当

・設置場所は全て自宅の外

 

納棺と並行して、門送りの準備が始まります。

私の場合は、葬儀業者の方が全て準備してくれました。

 

しかし、私の地域では一家(いっけ)と呼ばれる集団がありました。

簡単に言うと、かなり昔にさかのぼると、同じ血を引く家庭関係と思っていただければ十分です。

また、お隣さん関係の隣組(となりぐみ)と呼ばれるものもありました。

 

私の地域の慣習では、一家・隣組が葬儀全般の準備を担当します。

しかし、私は家族葬にしたため、葬儀業者が全て準備することになりました。

もし、この慣習のある地域であれば、『門送りの準備のために、早めに何時に集合』という連絡があるはずです。

そのため、特に連絡がなければ、気にする必要はありません

 

2:【親族・参列者】読経と親族のお焼香

ここから遺族・親族・参列者の全員が、それぞれの動きをし始めます。

一つの敷地内で、どんなことが行われているのか?のイメージを掴みましょう。

 

2-1:読経と親族のお焼香

・納棺が終わり次第、ご住職が読経を始める

・その後、宅内で親族が順番にお焼香をあげる

・遺族の代表は、焼香が終わったら、会葬者の焼香台の前に向かい、挨拶の準備に向かう

 

遺族・親族は宅内でお焼香をあげます。

お焼香の順番は、遺族の代表から始まります。

私の場合は、長男であり、喪主である私から始まり、次に配偶者である母、という順番でした。

 

ここで、遺族の代表(私と母)が焼香を終えたら、会葬者の方にお辞儀(挨拶)するために、会葬者の焼香台の前に移動します。

 

ここから、会葬者の方が門送りに参加することになります。

 

2-2:参列者の集合

・参列者は、門送りの時間の20~30分前に、故人宅へ伺う

・受付で名前を書き、お焼香が始まるまで外で待機

 

遺族の代表が、参列者の方の焼香台に移動してから、参列者の方の誘導が始まります。

 

3:【親族・参列者】お焼香をあげる

・読経の間に、残りの親族、参列者が順番にお焼香をあげる

・参列者はお焼香台の前に順番に移動し、お焼香をあげる

・お焼香をあげたら、会葬品を受け取る

・全員のお焼香が終わるまで、外で待機

 

地域の規模にもよりますが、私の父の場合は、ご近所の方が約90名ほど門送りに集まってくれました。

 

特にお焼香の順番に決まりはありません。

担当者からお焼香を始める声がかかったら、順番に並び、お焼香をあげていきます。

そして、お焼香が終わったら、会葬品を受け取り、邪魔にならない場所で待機します。

 

4:【親族】棺を寝台車・霊柩車に乗せる

親族の人が棺を持ち、寝台車、または霊柩車に棺を乗せる

 

棺は非常に重たいので、親族の男性が力を合わせて、宅内から車に棺を移動させます。

この間も、参列者の方はわきで見守ります。

 

5:【親族・参列者】遺族の代表者が挨拶

参列者の方に向けて、遺族の代表がお礼の挨拶を述べる

 

お通夜・告別式と同様に、門送りの終わりにも喪主の挨拶があります。

初経験だった私は非常に緊張しましたが、2月の寒空の下ということもあり、3分程度の挨拶におさめました。

 

この間、参列者の方は喪主の挨拶を聞くことになります。

 

6:【親族・参列者】出棺

・遺族の代表が車の助手席に乗り、棺を乗せて斎場に移動

・車の発進に合わせて、全員が合掌で車を見送る

 

車が自宅の敷地を出るまで、残った人全員が合掌で車を見送ります。

担当者の方から『合掌を』という合図と、終わりの合図をしてくれます。

 

これで門送りの一通りの流れが終わります。

この後は自然解散になります。

当日にお通夜がある場合には、それぞれが斎場へ移動します。

なお、全員がお通夜に参列する必要はなく、故人と縁のある方の代表の方がお通夜に向かいます。

 

また、私の父の葬儀は、門送りと葬儀が別日程でした。

この場合は、門送りをもって、その日は終了となります。

 

門送りの服装・マナー

お通夜・告別式と異なる門送りですが、どんな服装で伺うべきか?しきたりは?と、気になる点は多いです。

この点について、私の経験を紹介していきます。

 

門送りの服装

親族

・遺族は喪服、親族は地味な平装(普段着)の場合もある

・統一感を出したければ、事前に親族に連絡し、喪服でお願いする

 

参列者

・基本的に地味な平装(普段着)

 

基本的に遺族は喪服を着用しますが、親族・参列者は絶対ではありません。

また、門送りは、お世話になったご近所の方が、故人が自宅を出るのを見送るための儀式のため、派手な服装でなければ普段着で問題ありません

 

私の父の門送りの際も、参列者の方で喪服の方は一人もいませんでした。

むしろ、普段から着ているジャンパーやジーパンなどを着用されている方がほとんどです。

 

ただし、親族に関しては、少し気を遣いました。

というのも、もし親族の中で、どこかのご家庭だけ平装で、他が喪服だった場合に、気まずい思いをしていただきたくなかったからです。

そこで、親族全員が統一するために、喪服でお願いします、とだけ親族の方に事前に連絡しました。

 

そのため、参列者の方は派手な色だけ気を付ければ、普段の外着で十分です。

逆に、そこでキッチリとした服装をした結果、親族側が普段着であった場合に、気まずい思いをお互いにすることになります。

私自身、ご近所の方の普段の服装の方が、葬儀の前の見送りという門送りの場面にふさわしいのではないか、と思います。

その方が、故人も見慣れたご近所の方を懐かしみながら、家を出ることができるではないでしょうか?

 

門送りのマナー

・数珠は持っていった方がよいが、絶対ではない

・お焼香時に遺族に特別な挨拶をする必要はなく、お辞儀で十分

・遺影の写真がいい顔、のようなポジティブな言葉は、遺族として嬉しい

 

私の経験上、門送りには、そこまで厳格なマナーはないと思っています。

 

お焼香をあげる人も多いので、遺族に長い挨拶をする必要はありません。

深々としたお辞儀で十分です。

逆に、長々とお言葉を頂戴してしまうと、遺族としては心労が増えます(私個人の経験からですが・・・)

 

ただ、お焼香台に立っている父の遺影を見て、いい顔だね、といった言葉をかけてもらえたのは、正直に非常に嬉しかったです。

非常に些細なことかもしれません。

ただし、哀しみのなかでも、故人のよい面影に関する話は、遺族側にはジ~ンと心に響くものがあります。

もし遺族の方に声をかけるのであれば、こんな声掛けを参考にしてみてはいかがでしょうか?

 

門送りで困ったときは

・近所で、その土地に長く住んでいる方に素直に聞く

・班長さん、自治会長さんに作法を聞く

 

一番困ることは、何も確認せずに作法を誤ってしまうことです。

 

初めてのことで、わからないことがあるのは恥ずかしいことではありません。

ましてや、地域の慣習が根強いものなので、むしろ確認することが礼儀と思います。

そのためには、その土地に詳しい方に聞くのが一番です。

わかりやすいのは、班長さんや自治会長さんです。

 

わからないままふさぎ込むのではなく、ここで知った情報も頭に入れたうえで聞けば、1から全て教えてください、ではなく、自分が気になることをしっかり聞くことができると思います。

 

私の実家の土地は、かなり田舎で、古くから代々住んでいる方が大部分です。

村八分、とまではいかないと思いますが、郷に従う、という考えで、その土地の慣習に合わせて行動されるのが正しいと思います。

 

 

 

まとめ

・門送りは故人が自宅を出るのを、近所の方が見送る儀式

・葬儀と異なり、変にかしこまらずに、普段の平装で問題はない

・ただし、地域の慣習が強いので、その土地に詳しい方に確認するのが一番

 

故人の自宅で行う門送りは、地域の慣習に根強い性格を持ちます。

ここで紹介した私の事例も、1つの門送りの形であるだけで、全ての地域に通用するものではありません。

 

そのため、この内容をまずは参考にしてみてください。

そのうえで、『門送りではこんなことをやるんだ』という大体のイメージを持ち、その土地に詳しい人に全体の流れを聞けば、全体の流れをイメージできたうえで、安心して門送りに参列できると思います。

 

故人とは、もう二度と直接会うことはできません。

そして、その土地に住むのであれば、たとえ以前の土地と違った慣習であれど、その慣習を受け入れ、周囲の方と円満な関係で過ごされるのが最適だと思います。

 

この話が、門送りという地域の慣習で悩まれている方のご参考になれば幸いです。

 

 

なお、他にも次のような記事を紹介しています

 

お香典の相場一覧 - 人間関係・年齢別 -

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私が父の葬儀で家族葬にした理由

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