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【体験談】四十九日の法要の流れと準備 -用意するもの・必要なものを具体的に解説-

【体験談】四十九日の法要の流れと準備 -用意するもの・必要なものを具体的に解説-四十九日の法要は、故人が亡くなってから49日以内に行わなければなりません。

四十九日の法要では用意するものが多く、なかには準備に時間がかかるものもあるため、葬儀後に早めに準備を始め、段取りよく進めることが重要です。

 

私は、自分の父の四十九日の法要に必要なものを全て準備しました。

本記事では私の体験をもとに、次の内容を紹介します。

  • 四十九日の法要の具体的な流れ
  • 四十九日の法要で必要なもの
  • 用意するときのポイントとアドバイス

 

葬儀業者に頼らず私自身で全て準備したので、四十九日の法要に必要なものは、この記事の内容で押さえられると思います。

なるべく簡潔に整理していきますので、何から準備していけばよいのか?という時間も意識しながら参考にしてみてください。

 

 

四十九日の法要の流れと
必要なもの

まず四十九日の法要の流れをざっくりと解説します。

その流れに合わせて、必要なものの具体的なイメージを掴んでください。

なお、四十九日の法要で準備するものは多いため、最後にチェックリストとしてまとめます。

また、葬儀業者に依頼する場合は、業者が準備してくれるものがあるので、それについては、業者に一任する形で問題ありません。

 

流れ1:読経(必要なもの)

やること

  • ご住職が読経

必要なもの

  • ご住職へのお布施・(御膳料)・(お車代)
  • 祭壇へのお供え物(生花・果物)
  • 遺影・本位牌・骨壺

 

四十九日の法要は、お葬式同様に住職による読経から始まります。

そのため、ここで必要なものは基本的にお葬式と同じです。

ご住職へは『お布施』と、必要に応じて『御膳料・お車代』を用意します。

 

また祭壇へのお供え物が必要で、準備するものと量はお寺さんに直接確認するのが良いでしょう。

なお、私の場合は1対(2つ)の生花と果物の詰め合わせでした。

 

また、故人の『遺影・骨壺・本位牌』も用意します。

遺影・骨壺は葬儀後にご自宅にあるはずです。

そのため、自分で用意しなければならないのが『本位牌』です。

お葬式では木の位牌を使いますが、四十九日の法要では仏壇に置く本位牌を使うので、仏具屋さんに依頼が必要です。

本位牌へ戒名を書く時間が必要なため、本位牌は早めの準備が必要です。

 

 

流れ2:納骨(必要なもの)

やること

  • 骨壺をお墓の納骨堂に収める
  • 塔婆を立てる
  • 全員でお線香をあげる

必要なもの

  • お寺さんに塔婆を依頼
  • お寺さんに塔婆代を用意
  • お墓に戒名の彫刻を石材屋さんに依頼
  • 納骨の段取りを石材屋さんに依頼
  • 石材屋さんへのお気持ち代(5千円程度)
  • お墓に供えるお花
  • お線香

 

読経が終わったら全員でお墓に向かい納骨を行います。

まず、お墓の後ろに塔婆を立てますが、これは事前にお寺さんに依頼して準備してもらう必要があります。

そして塔婆にはお金が必要なので、お布施と合わせて塔婆代をお支払いします。

 

また納骨では、石材屋さんにかなりお世話になります。

まずお墓へ故人の戒名を彫る必要があるため、事前に石材屋さんに戒名の彫刻を依頼します。

また当日は、

  • 納骨堂のフタの開け閉め
  • 法要中にお墓と納骨堂の簡単な清掃
  • お花のお供えとお線香の準備

といった作業を一通り行っていただくため、当日もいろいろとお世話になります。

必要なお花やお線香は自分で準備しますが、この当日の作業へのお気持ちとして、お気持ち代を用意し、石材屋さんにお渡しします。

なお、本位牌と同様に、戒名の彫刻もすぐにはできませんので、石材屋さんへの彫刻の依頼は早めにしなければなりません

 

流れ3:お斎(必要なもの)

やること

  • 参列者で予約した料亭へ移動しお食事

必要なもの

  • 料亭の予約
  • お返しの品

 

お葬式の火葬中のお食事(精進落とし)と同様に、法要後に料亭でお食事をします。

この料亭の予約と、頂いたお香典へのお返しの品を準備しなければなりません。

 

至急に準備するものと進め方

すぐに準備するものと、その進め方・アドバイスを説明します。

 

至急1-1:お寺さんに日時・その他の確認

具体的なやり方

  • お寺さんに都合のよい四十九日の日時を伺う
  • 祭壇へのお供え物とその量を確認
  • お布施の金額を確認
  • お食事されるか?車移動されるか?の確認
  • 塔婆の金額と連絡の期限を確認

アドバイス

  • 法要にかかる時間を聞いておく

 

四十九日の法要は故人が亡くなってから49日以内に行うのが一般的です。

お寺さんの都合を押さえる、親族・石材屋さんに連絡するためにも最初にやりましょう。

また、お寺さんによってお供え物で用意するもの・量が変わる可能性があるので、日時の確認と合わせて聞いておくとよいでしょう。

お布施の金額も同様に聞いておきましょう。

さらに御膳料・お車代の準備が必要かの判断のため、お食事されるかなどの確認も同時に済ませましょう。

 

そして注意すべきが塔婆の確認です。

  • 塔婆はすぐに準備できない
  • 塔婆にはお金がかかり、出した人が支払う

という理由から、いつまでに誰が塔婆を出すのかを連絡すれば良いのか?を確認しましょう。

私の場合は、四十九日の法要1週間前でした。

また、塔婆もお金がかかり、親族の方が出される場合は、親族の方からお金を頂く形になります。

そのため、塔婆の代金を親族の方に聞かれることになるので、塔婆1本でいくらか?は確認しましょう。

お布施と異なり、塔婆の金額はお寺さんで明確に金額が決まっているので、はっきり言ってくれると思います。

なお、私の場合は1本3500円でした。

 

またアドバイスとしては法要にかかる目安の時間を聞いておきましょう

これは、法要後にマイクロバスで移動するときに、料亭にいつバスに来てほしいかの時間を伝えるためです。

お寺さんで四十九日の法要にかかる時間はまちまちなので、確認しておくとバスが来ない・バスを待たせるといった不都合を避けることができます。

なお、私の場合は40分で法要が終わりました。

 

至急1-2:親族に四十九日の法要の日時を連絡

具体的なやり方

  • 葉書、または電話で連絡

アドバイス

  • 近親者だけなら電話連絡で問題ない
  • ご家庭で何人で来られるかを確認しておく

 

近親者だけの場合は電話連絡が早いです。

私はそうしました。

ただし人数が多い場合は業者に依頼し、葉書で連絡するとよいでしょう。

 

なお、電話連絡の場合は、その家庭から何人で来られるか?を確認しておくとよいです。

これは、四十九日の法要後のお食事の料理の数を決めるうえで重要です。

足りなくても困りますが、余ってしまってもキャンセルはできません。

精度の高い人数を把握しておくと、料亭を予約するときの心配が減ります

 

至急1-3:本位牌を仏具屋さんに依頼

具体的なやり方

  • 仏具屋さんに戒名と位牌の種類を伝え依頼
  • 四十九日の法要の日時も伝える

アドバイス

  • 仏壇の位牌で仏具屋さんがわかる
  • 野位牌と仏壇の位牌を持っていくと困らない

 

本位牌は準備に時間がかかるため、早めに準備に取り掛かりましょう。

なお、仏具屋さんは普段馴染みが無いため、どこにお願いすべきか迷うと思います。

このとき、仏壇の位牌をよく見ると、仏具屋さんの名前が見つかると思います。

ここにお願いすると間違いがないでしょう。

 

なお、本位牌を依頼するときは、次の内容を必ず聞かれます。

  • いつまでに準備が必要か?
  • 戒名
  • 位牌の種類

 

戒名は難しい漢字なので素人では判断が難しく、間違えても困ります。

お葬式後に2つの位牌(仮位牌・野位牌)が自宅にあると思います。

仮位牌は故人の魂が宿っているものなので、そのまま置いておきましょう。

そこで、骨壺の前に置いていない野位牌を持っていくと、正しく戒名を伝えられます

なお、仏具屋さんはお寺さんリストを持っているので、困ったら仏具屋さんがお寺さんに直接確認してくれます。

 

また位牌も似た形のものが多いため、どれにするか迷うと思います。

そこで、ご先祖様の位牌を一時的に持っていき仏具屋さんに見てもらうと、同じ物を紹介してもらえます。

そのうえで、どの位牌にするかを決めるとよいでしょう。

なお、位牌はそれなりに高く、私の場合は9万円でした。

 

至急1-4:彫刻・納骨を石材屋さんに依頼

具体的なやり方

  • 自分のお墓を作った石材屋さんに彫刻・納骨を依頼
  • 四十九日の日時を伝え、当日の納骨も依頼する

アドバイス

  • 石材屋さんはお寺さん、または自分の家のお墓の囲いを見るとわかる

 

石材屋さんに彫刻と、四十九日当日の納骨をお願いしましょう。

そのため、四十九日の日時をしっかり伝えましょう。

 

なお、仏具屋さんと同じく馴染みがない石材屋さんなので、どこにお願いするかわからない方は多いと思います。

その場合は、お寺さん、もしくはご自身の家のお墓の周囲の囲い(塀)を見て石材屋さんを確認してください。

施工した石材屋さんのプレートがお墓に貼ってあると思います。

基本的に、お寺さんと石材屋さんは懇意にしているので、このお寺さんなら、この石材屋さんと決まっています。

 

なお、私の場合は、彫刻と納骨の費用は5万3千円でした。

 

至急1-5:料亭の予約

具体的なやり方

  • 法事によく使われる料亭に人数を予約

アドバイス

  • 四十九日当日でなければ数量変更は可能なので、少し多めの人数で予約する
  • マイクロバスがお願いできるか確認

 

お葬式同様、法事で使われるお店は地域で大体決まっています。

具体的な料理は後の連絡で十分なので、まずは人数だけ伝え席を確保しましょう。

なお、狭い部屋になるのを避けるためにも、少し余裕を持った多めの人数を伝えると良いでしょう。

最終的な確定連絡は、お料理と合わせて連絡すれば良いと思います。

時期によっては、お店が予約で埋まることがあるので、早めに行動した方が良いです。

実際に私は第一希望のお店は予約できませんでした。

 

また、四十九日の法要後の移動方法は様々ですが、マイクロバスで一斉に移動すると施主としては対応が楽です。

しかし、お店によってマイクロバスを出すために必要なお客の人数が変わるので、この点は確認しておいた方が良いでしょう。

 

普通に準備するものと進め方

至急準備するものが終わったら、空いた時間で少しずつ残りの準備を進めましょう。

用意するものは多いですが、1つ1つ確認しながら進めれば大丈夫です。

 

普通1-1:供物の準備

具体的なやり方

  • お寺さんに聞いた必要なものを準備
  • 生花はお花屋さん、果物はスーパーのギフトコーナーで準備できる

アドバイス

  • 傷まないように前日の受け取り予約にする
  • バケツに水を入れて、花の束のまま、下の茎を水に漬ければ傷まない

 

私の場合の供物は生花と果物の詰め合わせでした。

生花はお花屋さん、果物はスーパーのギフトコーナーで準備しましたが、ご自宅の近くで思い当たるところにお願いすれば十分です。

お願いするときは、次の内容を伝えておけば大丈夫です。

  • 法事用
  • サイズと数量
  • 希望の値段

 

ちなみに私の場合は、次のようなサイズと数量で頼みました。

  • 生花:送別会で送る花束サイズ(1対)
  • 果物:果物が6個程度入るサイズ(1対)
  • お墓用のお花

 

なお、お花は1日で簡単には傷みませんが、バケツに水を入れて、そこに茎を差しておけば傷みませんので、念のためやった方が良いでしょう。

法要・納骨のときは綺麗な花であることが望ましいです。

 

普通1-2:お布施・御膳料・お車代の準備

具体的なやり方

  • お寺さんに聞いたお布施を包む
  • 御膳料・お車代は相場通り

 

これはお葬式と同じ流れです。

お布施はお葬式の1/10程度の金額で、私の場合はお葬式のお布施60万円に対し、四十九日は7万円でした。

 

参考記事はこちらです。 

www.tm-life-agent.com

 

普通1-3:塔婆の準備

具体的なやり方

  • お寺さんから聞いた期日までに名前のリストを渡す

アドバイス

  • 漢字の間違えがないように、言葉ではなく字で渡す
  • 名前の読み方も伝える

 

既に説明した通り、塔婆の準備にも最低限の時間が必要です。

そこで、既にお寺さんから聞いた期日までに、塔婆の連絡をしましょう。

 

ただし、注意すべきは次の2点です。

  • 漢字の間違え
  • 読み方の間違え

 

名前に使われる漢字は旧字もあれば、当て字で読み方がわかりにくい場合があります。

塔婆に書かれる名前に間違いがあってはいけません。

また、住職によっては塔婆を出した人の名前を読み上げる場合もあります。

それを考え、

  • 塔婆を出す人の氏名は『字で正確に伝える』
  • フリガナも伝える

としておくと間違いがないでしょう。

 

なお、塔婆は出した人が代金を支払いますので、親族への連絡の際には『塔婆はいかがいたしますか?』と一言聞いておくと安心でしょう。

 

普通1-4:お返しの品の準備

具体的なやり方

  • 好みの品を選ぶ
  • のしには『志』と『喪主の名字〇〇』と書いてもらう

アドバイス

  • お返しの品の相場は、料理代含めて香典の1/3~1/2程度
  • 親族の香典の相場は1~3万円
  • お料理代込みで1万円程度がお返しの相場
  • お料理は4~5千円程度するので、お返しの品は5千円程度
  • 持ち帰るのに『かさばらない・重くない』ことを意識する

 

お返しの品としてよく言われるのが『形が残らないもの』が良いと言われています。

調味料やお菓子・お茶など、使って無くなる品です。

ただ、この点はご家庭の好みもあり、これでないとダメという決まりはないので、希望するものを素直に選んでよいと思います。

 

ただし、『かさばる・重い』といった、参列者の方が持ち帰るのに苦労する品は避けた方が良いでしょう。

 

普通1-5:石材屋さんへのお願いとお礼【当日】

具体的なやり方

  • お花とお線香を法要前に渡して、納骨の準備をお願いする
  • お手伝いのお礼として『5千円』程度のお気持ち代をお渡しする

アドバイス

  • 渡すのは法要前
  • お金は白無地のポチ袋で何も書かずに渡して大丈夫
  • 四十九日の前日にお墓は掃除しておく

 

納骨の流れで触れたように、四十九日の法要中に、石材屋さんにはお墓の清掃・お花を差す・お線香の準備といったお願いをします。

また納骨も行っていただきます。

この当日のお礼の気持ちとして、白無地のポチ袋で構いせんので5千円程度のお気持ちをお渡ししましょう

 

なお、お花・お線香・お礼は全て、法要が始まる前にお渡ししましょう。

四十九日の法要が始まると、お渡しする余裕がありませんので。

 

また、石材屋さんは、法要中にお墓の掃除をしてくれますが、草が生い茂っているといった状況だとみっともないので、法要前日にお墓の掃除はしておきましょう。

既に枯れたお花も捨てておくとよいでしょう。

 

 

まとめ

四十九日の法要の準備とポイントを表でまとめます。

上から順に準備を進めると問題ないと思います。

 

至急
やること アドバイス
お寺さんに確認
・四十九日の法要の日時
・供物(種類・量)
・御膳料とお車代の有無
・塔婆の連絡期日と金額
法要にかかる時間を確認
親族に日時を連絡 参列する人数を確認
仏具屋さんに本位牌を依頼 ・仏壇の本位牌で仏具屋さんがわかる
・野位牌持参
・仏壇の本位牌持参
石材屋さんに彫刻・納骨を依頼 石材屋さんは
・お寺さん
・自分の家の墓の塀
で確認可能
料亭の予約 ・人数は少し多めで
・マイクロバスの利用条件確認
普通
やること アドバイス
供物の準備 ・お寺さんに聞いたものを準備
・生花は花屋さん
・果物はスーパーのギフト
・傷めないために前日受取
塔婆の依頼 ・漢字を正しく伝える
・読み方も伝える
お返しの準備 ・相場は5千円程度
・持ち運びやすい物
石材屋さんに依頼
・お花、お線香を渡す
・お気持ち代を渡す
・法要前に渡す
・5千円程度
・白無地のポチ袋でOK

 

なお、四十九日について次の記事も紹介しています。

是非参考にしてください。

 

法事のお食事(お斎)の施主挨拶 

www.tm-life-agent.com

 

お斎の席順マナーとアドバイス 

www.tm-life-agent.com