初心者庁 生活局

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【体験談】突発性難聴の重症は回復するのか? - 治療期間と回復状況・入院と自宅療養 -

聴力の回復

 

私は突発性難聴の重症で、右耳が何も聞こえなくなりました。

 

その私が、

  • 突発性難聴の重症がどの程度回復するのか?
  • 治療期間と聴力の回復具合

を実体験にもとづき紹介します。

 

突発性難聴は、原因不明で突然起こります。

そのため、発症後は、今までと大きく異なる不自由な生活にさらされます。

それに加え、次の3つの理由から、聴力がどの程度回復するのか?の不安が常に付きまといます。

 

突発性難聴の患者が抱く不安

  • 完治の割合が1/3と低い
  • 残りの2/3は、多少の改善 or 改善しないという確率的恐怖
  • 聴力の回復が見込めるのは、発症から1ヵ月以内

 

完治の割合が低く、聴力の回復が見込める期間が極めて短いという悪条件が、この病気の怖い点です

 

突発性難聴の回復具合は人によって異なります。

また、その重症度によっても回復する程度は当然異なります。

 

それを踏まえたうえで、同じ突発性難聴で今後の回復に励まれる方に向けて、突発性難聴の重症となった私の治療期間と回復の記録を残します

 

これは、たった1つの治療事例に過ぎません。

しかし、同じ突発性難聴で治療している方には、1つの参考情報になると思いますので、是非参考にしてください。

 

なお、現在も療養中です。

そのため、聴力検査の結果、回復を実感したタイミングで逐次更新していきます

 

 

私の突発性難聴の症状と重症度

  • 発症時に回転性のめまいで歩行困難
  • 発症後の右耳の平均聴力は85dBで重症
  • 大きな耳鳴りと強い耳閉感で苦しい

 

まず、私の突発性難聴の具体がどの程度か?をお伝えします。

簡単に言うと『重症』です。

この突発性難聴の重症は、非常に残念ながら、次のように言われています。

  • 発症時にめまいを併発すると重症の可能性あり
  • 聴力が80dBを超えると、何も聞こえない重症
  • この2条件が揃うと、完治の見込みが下がる

 

つまり、重症である私は完治の見込みが薄いと言えます。

その前提で、具体的な治療と聴力回復の記録を見てください。

私より軽症の方であれば、より早くて良い回復が見込めると思います。

 

突発性難聴の発症からの時間と治療・回復状況

突発性難聴は時間との勝負です。

一般的には、発症から1ヵ月で聴力が戻らなくなると言われています。

これを『聴力の固定化』と呼びます。

 

しかし、実際には、

突発性難聴の発症から3カ月は回復の見込みあり

ということを、主治医の先生から言われました。

当然、人によって、これよりも前に回復しない場合もあれば、これ以降も回復する人はいるらしいです。

しかし、神経細胞学の観点からは、この『発症後3カ月』が1つの目安らしいです。

 

そこで、私が経験を時系列に沿って、

  • 発症からの経過時間
  • その時期の治療内容
  • 聴力の回復状況(自覚・検査結果)

を整理していきます。

 

発症から4日:【自宅療養】内服薬から入院へ 

入院

発症時の状況

  • 1/25(土)の仕事の休憩中の夜8時に右耳が聞こえなくなり早退
  • 翌朝、ベッドから立ち上がるも、聞こえない右耳方向にめまいが生じて転倒
  • 何かに掴まらないと歩けない状態で救急車
  • 日曜診療可能な地元の病院で診察

 

初期状態

  • 右耳の平均聴力85dBの重症
  • ゆっくり歩いても左右にふらつき、自立歩行が危険

 

治療

  • 毎食後、ステロイド、血流・末梢神経の回復促進の薬を服用
  • 首元に光を当てる器具を10分装着し、血流促進
  • 耳に血流促進に効くツボを押すシールを貼り付け

 

結果

  • 聴力は変わらず、入院を推奨される

 

突発性難聴の基本的な治療は次の2種類です。

  • ステロイド投与(内服薬 or 点滴)
  • 血流促進・末梢神経の回復を促す薬の服用 

 

また、血流促進のために、ツボや鍼を利用することもあります。 

しかし、結局のところ、聴力検査でまったく回復が見られませんでした。

そして、重症ということもあり、入院を推奨され、それを受け入れました。

 

入院を選択した理由は、

  • 内服薬より点滴でステロイド点滴したほうが効果が高そう
  • 入院で完全安静したほうが治癒が早そう

という2点です。

 

突発性難聴の治療では、早期の治療開始が重要です。

そこで、やるなら最初に徹底的にやった方が悔いはないだろう、と判断しました

 

発症から12日:【入院】ステロイド点滴の毎日

診察

入院期間と治療内容

  • 1週間の入院
  • 毎朝1時間のステロイド点滴と毎食後の薬の服用
  • 薬は末梢神経の回復と血流促進の目的
  • 2日に1回の聴力検査

 

結果

  • 入院後、4日目に耳鳴り・耳閉感が和らぐ(発症後9日目)
  • このあたりから徐々に平衡感覚がマシになる
  • 聴力は平均90dBの重症で何も聞こえず
  • 生活音域の1000Hzの骨導聴力のみ検査可能なレベルになった

 

まず、入院直後と退院直前の聴力検査の結果をご紹介。

といっても、聴力検査の結果も見方は素人ではわからないので、ポイントだけ簡単に説明しておきます。

 

見方

  • ✕・〇印が気導聴力(鼓膜を介する聴力)
  • ✕が正常な左耳、〇が難聴の右耳
  • [ 、]が骨導聴力(鼓膜を介さないで、骨の振動で聞く聴力)
  • [、]の下に矢印(↓)がある場合は測定不能
  • 右耳が難聴なので、右耳の結果を表す[ だけ表示
  • 右にいくほど高周波数(高音)
  • 500~2000Hzが生活音域

 

入院直後の聴力検査の結果
退院直前の聴力検査の結果
左:入院直後 右:退院直前

 

一番下の平均聴力レベルだけ見ると、退院直前のほうが若干悪く見えます。

ただし、聴力は±5dBは誤差範囲なので、結論としては変化なし、という結果。

さらに、骨導聴力は生活音域の1000Hzを除いて全て測定不能

 

残念ながら、聴力という観点ではほぼ改善は見られませんでした。

あえて言うならば、生活で聞く音域の1000Hzの骨導聴力が測定可能になったことが、唯一の改善と言えるでしょうか。

 

また、日が経つにつれて、耳鳴りの大きさや耳閉感が小さくなり、歩くときのふらつきも徐々に軽くなってきた変化を感じました。

 

お医者さん曰く

音が聞こえ始める

その音に耳鳴りが気にならなくなる

ということでした。

まだ音が聞こえる実感はなかったですが、悪い傾向ではありません。

 

発症から23日:【自宅療養→聴力検査】服薬での自宅療養

自宅療養

治療

  • ステロイドの服用を2日置きに1/3ずつ減らし、7日目でゼロ
  • 毎食後に血流・末梢神経の回復促進の内服薬は変わらず
  • その他は何もなし

 

結果

  • 退院後2日目にテレビの低音域の音に耳が反応(発症後14日目)
  • このときから、耳鳴りがザーという音のみの状態になる
  • ただし言語として認識できず、ボッボッといった機械音で反応
  • 高音域は依然として何も聞こえず
  • 聴力検査の結果、中低音域のみが中等度の難聴に改善
  • 自身の自覚と検査の結果は、ほぼ合っている

 

発症から約4週間。

一般的に言われる、聴力回復のリミットが迫ってきました。

ここで、中低音域だけは、重症から中等度の難聴までの回復が見られました

その検査結果がこちら。

 

退院直前の聴力検査の結果
発症から約1ヵ月後の聴力検査の結果
左:2/5 右:2/17

 

人によって回復する音域は変わるそうです。

私の場合は、中低音域から回復した模様です。

ただし、2000Hz以上の高音域は、気導聴力では回復の兆候は見られませんでした。

 

しかし、骨導聴力を表す [  の ↓ のあり・なしに着目してみてください。

退院直前では、ほぼ測定不能の↓が付いているのに対し、今回は2000、4000Hzの高音域だけ測定不能に変わりました。

これは、高音域以外であれば骨導聴力に改善が見られた、ということです。

 

ここで伝えたいことは

  • 治療開始から約2週間経ってから、自覚できる回復を実感できた
  • あまり早い回復を期待しすぎないほうがよい

ということです。

発症から約1ヵ月経っていますが、ようやくここで聴力の回復が見られました。 

どうしても時間を意識してしまいますが、お医者さん曰く、

ステロイドは徐々に回復効果が出てくる

ということ。

 

当然、効果を実感できる時期は、人によって変わるでしょう。

そのため、早急な回復を期待しすぎないで、じっくり安静に務めましょう。

 

発症から49日:【自宅療養】大きな改善なし

状況

  • 自宅療養をひたすら継続
  • 前回の診察から1か月後に再検査という長期スパンの自己管理に移行

 

その時期の初期状態

  • 右耳の平均聴力75dBの重症
  • 耳鳴りはするが小さく、高音のキーンという音が少しする程度
  • 片耳だけでの平衡感覚にも慣れ、通常の歩行は問題なくこなせる

 

治療

  • 血流促進と末梢神経の回復を促す内服薬を毎食後に服用
  • その他は特になし

 

結果

  • 変わらず右耳が『言語』と認識できる音は知覚できず
  • 耳鳴りはほぼなくなり、小さいザァーという音が24時間聞こえる程度
  • 発症から35日後。音楽のメロディーラインが少し認識できた
  • 1時間程度の音と『情報』量に触れると、ふらつきが発生

 

突発性難聴の聴力回復のリミットと言われている『発症後から1ヵ月』を経過。

残念ながら、前回ほど劇的な変化を感じるほどの聴力改善は自覚できず

 

ただし、

  • 徐々に聞こえる音域の幅が広がっているように感じる
  • ゆっくり歩く分には、十分な平衡感覚を保てる

という状況になったことは、1つの地味な改善と言えるでしょう。

 

ただし、徐々に行動できる幅が広がったからといって、すぐに今まで通りの生活には戻れません

 

私、この期間に仕事の引継ぎのために元の職場に赴きました。

このときは、最低限の平衡感覚は保てたので、電車と徒歩で向かいました。

しかし、1時間弱の会話(会議)という音と『まとまった情報量』に触れると、正常な左耳だけで情報処理をしている影響からか、話し合い後に平衡感覚を失いました

 

『安静にしている状態』と『活動的な状態』の区別

 

状態の改善が見られても、完治していない状態における『この差』は、体への影響がかなり強いです。

そのため、多少の改善が見られても無理な活動を控えることが大事だと思った出来事でした。

焦らず、自信が持てるまで安静にしましょう。

 

発症から56日:【自宅療養】高音域の音を拾い始める

状況

  • 自宅療養をひたすら継続

 

治療

  • 血流促進と末梢神経の回復を促す内服薬を毎食後に服用
  • 1日1時間程度でクラシック音楽を聴く

 

結果

  • 相変わらず右耳から聞こえる音は『言語』として知覚できず
  • 高音域の音を機械音として聞こえるようになる
  • 自分の発する声で、右耳の鼓膜が振動する感覚を覚える(骨導聴力の改善)
  • 拾える音の幅が広がり、音に長時間触れると軽くめまいが発生

 

発症から49日目までで、中低音域の音をボッボッといった機械音で認識できる状態になりました。

しかし、その時点では高音域の音には全くの無反応でした。

 

そこでネットで仕入れた『クラシック音楽を聴くことで聴力が回復する可能性が上がる』という情報を試してみました。

実はこの方法。

入院前に1度試したのですが、当然何の効果もなく、入院を経てやらなくなった手法です。

そこでもう1度、継続性を大事に再度挑戦してみました。

 

その効果なのか、長期的な療養による回復なのか。

今まで無反応だった高音域の音を

キュッキュッといった機械音で認識

音のイメージは、体育館で運動靴が擦れたときに発する音のような感じです。

 

変化はこれだけではありませんでした。

自分の発した言葉が、

骨伝導で鼓膜を振動させる感触を感じる変化

も起こりました。

 

感覚は、健常状態で自分の耳を塞ぎ、自分の声を聞いた時の感触に近いです。

重度の難聴では、当然言葉としては認識できません。

しかし、鼓膜がビリビリと震え、刺激する感覚を覚え始めました。 

まだまだ十分に聞こえるレベルにはほど遠いです。

しかし、重度の難聴になった右耳が知覚できる音域に広がりが出てきました。

 

しかし、突発性難聴で聞こえなくなった音が聞こえ始めたことによる反動もあります

  • 拾える音の幅が広がり、機械音を聞く機会が増えた
  • 自分の言葉が鼓膜に響くようになる

といった変化もあり、人との会話でかなり疲れやすくなりました

1時間ほど会話をすると、軽くめまいを感じることもあります。

 

これは変化に対して体が慣れていないことが原因だと思います。

そのため、聞こえる音が増えたというポジティブな結果の副作用として受け入れています。

 

発症から66日:【聴力検査】高音域の骨導聴力の改善

状況

  • 自宅療養をひたすら継続

 

治療

  • 血流促進と末梢神経の回復を促す内服薬を毎食後に服用
  • 1日1時間程度でクラシック音楽を聴く

 

結果

  • 低音域の聴力がさらに改善
  • 高音域の音の骨導聴力が測定可能に改善
  • 変わらず、大きい音・1時間ほどの音に触れるとめまい発生

 

発症から約2カ月経った聴力検査。

テレビや外の音を聞くたびに、高音域の音を拾っている感覚もありました。

前の検査よりも聴力が回復していると期待した結果がこちら。

 

発症後1ヵ月の聴力検査結果
発症後2カ月の聴力検査結果
左:発症後約1ヵ月 右:発症後約2カ月

 

まず聴力の回復が認められるのは、125・250Hzの気導聴力です。

これは、✕印の正常な左耳とほぼ一致しています。

そのため、この音域は正常な聴力に回復したと言えます。

しかし残念なことに、これは生活でよく聞く音域ではないということです。

 

生活で頻繁に聞く音域は500~2000Hzです。

その観点で見ると、

生活音域の高音2000Hzの骨導聴力が測定可能に改善

といった点が唯一の改善でしょうか。

2000Hzの気導聴力も多少改善して見えますが、誤差の範囲と思われます。

 

しかし、今まで測定不能だった骨導聴力が測定可能になった変化は、ポジティブな結果と言えるでしょう。

 

ただし、神経細胞の回復が期待できる余地はあと1ヵ月・・・

ひたすら安静にして、聴力の回復を願うのみです。

 

まとめ

発症から23日まで

  • 突発性難聴に有効と言われるステロイドですぐに回復するとは思わない
  • 治療開始から2週間程度の時間で、聴力の回復を実感できることがある 
  • 全ての音域とは限らないが、ある音域だけは改善見込みが見えてくる

 

発症後49日まで

  • 平衡感覚は片耳でも大丈夫な程度に慣れてくる
  • ただし、健常状態と同じ活動・情報量は体に負担をかけるので避けるべき

 

発症後66日まで

  • 耳が自覚する音域がさらに広がる
  • 自分の声を鼓膜の振動として自覚するようになる
  • 聞こえる音が増えることで、音に対して疲れやすくなる

  

突発性難聴の療養は、軽度でない限り、長期戦を覚悟しましょう

少しずつではありますが、症状の改善は身近にある些細な出来事で実感できることがあります。

 

しかし、そこで無理をするのは、体への負担が増えるだけです。

改善を感じられている間は、安静な療養が一番です。

 

また何か変化・改善を感じられたタイミングで、記事を更新したいと思います。

同じ病気で悩まれている方。

最後まで希望を諦めず、ゆっくりと聴力の回復を願って過ごしていきましょう!